君は誰だい
ガリレオ・ガリレイ?
誰も描けない風景画
何が正しい 何が悲しい
僕らが世界を汚す
偽りはない 虚飾などない
そんな冗談は言うまいが
誰にも言えない いつかの誓い
それだけが僕の誇り
鮮やかな君の面影も僕は見失うかな
窓を叩くような泣き虫の梅雨空が日々を流す
出典: ムスタング/作詞:後藤正文 作曲:後藤正文
「ガリレオ・ガリレイ」という人物が出来てきます。この「ガリレイ」の「イ」は「誰だい」の「い」と「イ・い」の同じ母音で韻を踏んでいますね。
韻を踏んで歌詞でリズムを作っているパートです。しかし他にも意図があります。それは「ガリレオ・ガリレイ」という人名を出す意味です。
16世紀の科学者ガリレオは真実である地動説を唱えたのに、当時の常識では理解されずに有罪判決を受けました。真実が真実として受け入れてもらえなかったのです。
歌詞中にガリレオを出すことによって「別れる2人のすれ違い」を表現しているのではないでしょうか。
自分から見て真実と思っても相手から見たら真実とは限らない。このような男女の想いの違いをガリレオにたとえているのではと私は思います。
後半の歌詞に「いつかの誓い」=「それだけが僕の誇り」と前向きな言葉が出てきます。一番の歌詞では「いつかの誓い」=「途絶えて消える」と後ろ向きの言葉だったのがここでは逆転していますね。
気持ちがポジティブになった場面を描写しているのではないでしょうね。どんなに凹んでも最終的には前向きがいいですよね!
そして、アジカンフレイバー炸裂するサビの「僕は見失う」の高音部が心に刺さります!ここで気分は最高潮に達しますね!これこそアジカンです!
嗚呼…なくす何かを
ほら 喪失は今にも口を開けて僕を飲み込んで
浜辺で波がさらった貝殻
海の底には想いが降り積もっているんだ
偽りはない 虚飾などない
もともとはそんな風景画
忘れられない 君との誓い
それだけが僕の誇り
心映すような五月雨もいつかは泣き止むかな
頬を撫でるような霧雨が強かに日々を流す
出典: ムスタング/作詞:後藤正文 作曲:後藤正文
最後のパートですが一番重要な歌詞は「君との誓い」=「それだけが僕の誇り」の部分です。2人は別れてしまって別々の道行くけど、それぞれのしあわせになる道をしっかりと歩いていこうという宣言ですね。
別れてしまって切ないけど「いつまでも切ないままではいけないよ!」と温かいメッセージを受け取っているようですね。
最後に「ムスタング」ってどういう意味!?
ムスタングの正体はこれですよ!
↓
「ムスタング」とはギター名!
曲名の「ムスタング」ですが歌詞の中には出てきません。ネタをバラすと「ムスタング」というのはギターの名前です。フェンダーというメーカーが出しているギターの一種なんですね。
細身のかわいいギターです。ちょっと癖のあるギターであまりメジャーなギターではありません。なぜこの曲名になったのでしょうか。
おそらくバンドを題材にした映画のエンディング曲なのでギターの名前をタイトルにしてもいいのかなと提案があったのでしょうね。
別れた2人の想い出としてのギターをタイトルに持ってきたのかも知れません。もう戻れない感情=「切ない想い出」=「ギター」です。
「ムスタング」はアメリカのバンドにカヴァーされている!?
実は「ムスタング」はアメリカのバンド「NADA SURF」にカヴァーされています。アメリカでも認めれられているアジカンですね!
歌詞は英訳されていますが「ムスタング」そのものです。アジカンよりもマイルドでやさしいカヴァーに仕上がってますね。
歌唱は「NADA SURF」の方が上手いので(笑)一瞬違う曲かなとも感じます。アジカンの歌が世界に広がってますね!
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