娘は13になって 盗みの味覚えて
黒いリストに 名前を残した
MOON あなたは 知ってるの
MOON あなたは 何もかも
初めて歩いた日のことも
出典: MOON/作詞:NOKKO 作曲:土橋安騎夫
この曲の歌詞が秀逸なのは、主人公である「あたし」が自分のことを語っているだけではなく、客観的に物語のように書かれたパートがあることです。
この部分は物語的になっています。
成長した娘は決して真面目な少女ではなかったようです。不良と言っていいのでしょう、盗みなども行っていたのです。
そんなことも、子供の頃から月は全て見ていたのです。
NOKKOの自伝的歌詞?
月曜日が嫌いと言って 心のすべてを
閉ざしてしまった娘は
初めての恋におちた日
想い出ひとつも持たずに
家を飛び出して 戻らなくなった
出典: MOON/作詞:NOKKO 作曲:土橋安騎夫
娘はとうとう家出をしてしまいます。
初めての恋に落ち、家ではなく相手との時間に未来があると感じてしまったのでしょう。
しかしそれは若い日の錯覚にすぎません。ママも月も、わかっているのです。
こわしてしまうのは 一瞬でできるから
大切に生きてと 彼女は泣いた
MOON あなたは 知ってるの
MOON あなたは 何もかも
初めてキスした日のことも
出典: MOON/作詞:NOKKO 作曲:土橋安騎夫
この部分が、REBECCA史上最も感動的なフレーズの一つだと思います。
たったひとつの過ちで人生は変わってしまう。何をやってもいいけれど、自分のことだけは大切にして生きてほしい。
そんな母親の切なる願いが歌われています。
この部分も、「ママ」ではなく「彼女は泣いた」と客観的な視点で書かれています。
そうしないと抑えきれないほど、この言葉が胸に響いたのでしょう。
この曲はNOKKOが自分と母親のことを歌った曲、とも言われています。
こんな娘に育ってしまってごめんなさい、という、母親への懺悔と感謝の曲ともいえるかもしれません。
発表当時、「MOON」はREBECCAファンの若い女性の大きな支持を得ました。
自分と母親の関係を重ね合わせて、感動した人が多かったのだと思います。
そんな彼女らが成長し、自分が母親になると、「MOON」はまた立場を変えて別の意味を持ってきます。
若い時から、自分が親になった後まで、この曲が大切な曲だというファンも多いのではないでしょうか。
最後に
母と娘の関係を歌った歌詞は、時代を超えて聞く人の心を打つと思います。
REBECCAは2017年に新曲をリリースし、今後も活動を継続する予定です。
過去の名曲に負けないような活躍を期待したいと思います。
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