櫻井翔がラップ部分の作詞を担当!
聴いていると、自然と体を揺らしたくなるノリノリの曲「PIKA★★NCHI DOUBLE」は、2004年発売の嵐12枚目のシングルです。
勢いのある時期に発売されたアップテンポな軽快ソング。注目は櫻井翔が手掛けたラップ部分の歌詞です。
嵐主演映画の主題歌
「PIKA★★NCHI DOUBLE」は、「ピカ★★ンチ LIFE IS HARDだからHAPPY」という嵐が主演した映画の主題歌です。
「PIKA☆NCHI」という曲もありますが、これは2002年に発売された別の曲。こちらも嵐が主演した映画の主題歌でした。
そして映画主題歌第2作として、それがダブルになったのが、今回紹介する「PIKA★★NCHI DOUBLE」。メンバー1人1人のソロパートがあるのは、デビュー以来初。
それぞれの個性が光る、疾走感あふれる曲に仕上がっています。
甘酸っぱい歌詞をフル紹介☆
見慣れた街なみ いつもの仲間が 離れてくなんて 旅だってゆくなんて
自分を探して 孤独に怯えて 共に過ごした 最高の退屈な日々
出典: PIKA★★NCHI DOUBLE/作詞:SPIN Rap詞:櫻井翔 作曲:森元康介
友情を振り返るはじまり
若い頃は特に目標などなく、退屈な日々だけど、そんなダラダラした日々こそが最高だったと感じている人も多いでしょう。
仲間と過ごす日々が終わろうとしているときに、ふとそんな青春の日々を思い返すことがあります。
あたりまえのようにそこにあった友情のある毎日。そんなありきたりの日々を振り返り、それに別れを告げようとしている彼らがいます。
真っ直ぐに目を見れず ゆらゆら揺れてる
それぞれの道に差す 光の波を超えてゆく
出典: PIKA★★NCHI DOUBLE/作詞:SPIN Rap詞:櫻井翔 作曲:森元康介
強い光はストレートには見ることができません。
実際に目の前で揺れているのは光の波。しかしゆらゆらと揺れているのは彼らの想いでもあるのかもしれません。
その光が強すぎて、直視することができないのです。まっすぐには見ることができない光の波、それは希望のようなものなのかもしれません。
現れたり消えたりする光の波を、一歩一歩超えていくようなイメージです。
終わったはずの夢がまだ 僕らの背中に迫る 刻まれた想い出が騒ぎ出す
限られた愛と時間を 両手に抱きしめる せめて今日だけは消えないで
出典: PIKA★★NCHI DOUBLE/作詞:SPIN Rap詞:櫻井翔 作曲:森元康介
甘酸っぱい青春時代を思い出すサビ
一番盛り上がるサビの部分です。風が吹き抜けるように歌い上げるので、普段は歌詞の意味までは意識することができませんが、歌詞を見てみましょう。
過去の楽しい思い出に浸りたいと切望する部分です。
流れるようなメロディーと共に、そんなほろ苦い気持ちがあふれるように伝わってきます。大人の世界に足を踏み入れながらも、甘酸っぱい青春を思い出すときの不思議な感覚です。
「限られた愛と時間」とは、過去のことなのでしょうか?それともこれからのことなのでしょうか?
これは、過去のことを意味していると考えた方が自然かもしれません。青春時代には限りがあります。ここでは、時間と同じで、愛にも限りがあると感じているのでしょう。
これからはもう思い出に浸ることはできないかもしれない、そして青春時代の愛も時間も消えてしまうかもしれないと知っていながら、今を大切に生きようと決心しているのでしょう。
過ぎた日々を大切にする気持ちが伝わってきます。
周りを気にして 見た目も気にして 何が本当か 分からず歩いてるんだ
悩んだ理由は 忘れてしまった 僕の憂鬱を 誰か止めてくれないか
ひび割れたプライドを 大事にしまい込んで
大げさに話してた 心の隙間埋めていた
出典: PIKA★★NCHI DOUBLE/作詞:SPIN Rap詞:櫻井翔 作曲:森元康介
本当に大切なものは何か考える
テレビではなかなか聴くことができない2番の歌詞です。
見た目ばかり気にして、周りがどう思うかが一番だった日々を振り返ります。
若い頃は、わざと誰かに聞こえるように話すこと、誰かのまねをしてかっこつけて話すことがかっこいいと思うことがあるもの。
そんな若かりし頃の思い出に浸り、大人になった今、何が本当に大切なのか考えます。
止まった時間は夕暮れ 僕らの未来を照らす 二度と戻れない夜の中で
いつまでも語り続ける 永久と希望の歌を たとえ今だけと分かっていても
出典: PIKA★★NCHI DOUBLE/作詞:SPIN Rap詞:櫻井翔 作曲:森元康介