米津玄師/ハチが贈るボカロ曲おすすめ！歌詞解説

「いつものをひとつよこしてくれ」とつぶやく主人公。

行き先が見えない日々を描いた歌詞は、どことなく麻薬中毒を連想させる内容になっています。

「マトリョシカ」「clock lock works」同様に、ハチが持つ数多くのミリオン曲（ニコニコ動画で100万再生を達成した曲）の中の一つとして知られています。

ハチ名義の曲の中には下記をはじめとして、米津玄師としての自身の声であらためてリメイクされたものもあるようです。

とてつもなく大きな存在なはずなのに、その存在が何だったのか、どんなふうだったのかが思い出せない、という状態を描写しています。

その顔だけが浮かんでくる、忘れたのに覚えている。

テーマとなっているのは「矛盾した不思議な感覚」です。

その存在をはっきりと証明してみせることができないもの。

それでも「ドーナツの穴」のように無くてはならないものこそが「あなた」なのです。

「ゆめくいしょうじょ」として、米津玄師7枚目のシングル「ピースサイン」に収録されています。

もしかしたら元気に産まれてくるはずの赤ちゃんと、永遠に出会うことが叶わなかった…？

そんな悲しい歌のようにも聞こえます。

ハチ＝米津玄師。

その類稀なる才能はとどまるところを知らず、彼を天才と称する人が後を絶ちません。

心の奥深くにしまわれたままの思いを知らず知らず引き出されていくような、そんな力が秘められた曲の数々。

完成度の高いPVと合わせて聴くと、彼のイメージする世界がおぼろげながら伝わってくる気がします。