「少年であること」の条件
ジャニーズ・ファミリーの特徴は、「歌って踊れること」が全てのメンバーに条件として課せられることでしょう。
ダンスユニットやポップグループでは、「ヴォーカル」や「ダンサー」というポジションの棲み分けがあります。
これらはほとんど、プロデュース段階で割り当てられています。
ジャニーズでは、歌唱指導とダンス指導が入所と同時にプログラム化され、好き嫌いに関わらず習得しなければなりません。でも"上手である"必要はありません。
大切なことは、"ひたむきに取り組む"姿勢であって、卓抜した技術が求められるわけではないのです。
喜多川氏はかつて、非公式の場で「僕が彼らに求めているのは、未熟な自分を自覚すること。それをどうでもいいや、と放り投げないこと」と語りました。
Hawkeyeviewが、直接ご本人から伺った言葉です。
これを考えれば、ジャニーズ・ファミリーの歌唱力やダンスの技術について、多くの芸能関係者から疑問の声が上がることも理解できます。
自我確立が少年から青年への発達段階とすれば、"未熟であること"こそが少年の条件なのだといえるでしょう。
「僕は下手くそ好きではありません」
40年前、喜多川氏がHawkeyeviewと出会った頃は、まだジャニーズ・ファミリーも数が揃ってはいませんでした。
東京偏重だったジャニーズ事務所が関西での足がかりを探していたとき、A局のM氏というイベント専門家と組み、喜多川氏はその恩義を大切にしました。
「ヤングアイドル野球大会」をM氏とともに甲子園球場で開催したり、フェスティバルホールでのコンサートをM氏に一任したりしています。
M氏は自宅に喜多川氏やメンバーを宿泊させ、細かく面倒を見ました。アルコールを飲まない喜多川氏が、ビールを口にしたのもこの時ぐらいといいます。
宴席の場で、喜多川氏はM氏にこぼしました。
「僕は下手くそな子が好きなんじゃないよ。下手くそが多いけどね」
それを自覚している少年の"含羞"が、エンターテインメントになるというのです。
「学芸会が愉しいんじゃない。頑張っているヤツは世間に受け入れられるということ」
これは、高度な芸能を幼年期に演じる「角兵衛獅子」や「天才ダンス少年」、「歌姫」とは意味が異なります。
嵐の次はKisMyFt2かHey!Say!JUMPか
SMAP以後のジャニーズは…
ジャニーズ事務所の平成時代はSMAPに始まり、SMAPで終わろうとしています。
あらゆるTV番組が、SMAPと名前もキャスティングでもつながろうとし、多くが大成功しました。
SMAPの解散とともに、そのスタンスは嵐に受け継がれています。でも、メディアが大再編しつつある今、嵐の次の形がどうなるのかが注目の的です。
ウェブサイトも含め、パフォーマンスをどう表現するのか?ライブとメディアとをどうつなぐのか?
NetTVを最初に自家薬籠中の物とするグループは、どういう露出戦略を取るべきか?
Hey!Say!JUMPが最もその近くにいると思われます。KisMyFt2ではない理由は喜多川氏にあります。
それは、彼が望む「アイドルの形」を、Hey!Say!JUMPだけが体現しているからなのです。
"含羞"こそジャニーズの姿
ここまで、HeySay!JUMPのPuppyBooを材料に、ジャニーズとジャニー喜多川氏について記してきました。
演技力のあるなしや、歌の上手い下手は、ジャニーズが狙っている本当のアイドルのありようとは、直接関係がないのです。
Hey! Say! JUMP(ジャニーズ)の人気メンバーは?お気に入りまとめ♪ - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
10周年を無事に迎え、デビュー当時から9人という大所帯で活動するHay!Say!JUMP。彼らは全員平成生まれ。けれどももう立派な大人になりました。あなたのお気に入りは誰でしょうか?写真を見ながら追っておきましょう!!
大切なのは、「成長過程にある」ということを本人が意識し、それを打ち破ろうとしている"ひたむきな姿"なのです。
ここに付加価値があり、羞恥を押し殺しながらステージに立つ少年を、押し出すべきキャラクターとしているのです。
堂々と舞台姿を披露している"ジャニーズタレント"がいたとすれば、それは喜多川氏にとって「卒業生」なのかも知れません。
いかがでしたか?彼らHey!Say!JUMPのパフォーマンスが、またこれまでと違って見えることでしょう!
Hey!Say!JUMPの「Give Me Love」を紹介!カラオケで歌う歌詞の注目のドラマ主題歌 - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
Hey! Say! JUMPの18作目のシングル「Give Me Love」は、Hey! Say! JUMPメンバーの山田涼介主演のフジテレビ系月9ドラマ『カインとアベル』の主題歌です。 さて、その歌詞の内容は、どんなものでしようか?
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