ここで書かれているのは主人公と志を共にする他のメンバーのことです。
それぞれに考えていることや向かっていきたい方向は異なっていて、最初は寄せ集めのようだった友人たち。
しかし一緒に行動を共にするうちに、いつの間にかその想いは1つへと集約されていきました。
いつの間にか同じ大きな夢を共有し、そこに向かって気持ちを1つにするようになっていたのでしょう。
そこに至るまでの過去の思い出を振り返りながら、その奇跡を感慨深く感じているのだと思われます。
頼もしい仲間たち
悲しみを振り払って
こぼれる 感情たち 拭って
前向く みんなのこと誇らしい
だから――
everybody sing(キミと)
everybody play(一緒に)
everybody(まっすぐ)叫ぶよ(今から)
こんなに 愛している――
出典: 夢を撃ち抜く瞬間に!/作詞:中村航 作曲:上松範康(Elements Garden)
1行目の「感情」というのが意味しているのは悲しみや苦しみのような負の感情のことではないでしょうか。
そういったものを涙と共に洗い流して、前を向こうとする仲間たち。
そんな「みんな」に対して、主人公は尊敬の念を抱いているのでしょう。
4行目以降の歌詞では、そんな尊敬できる仲間たちと一緒になって歌いたいという気持ちを表現しています。
4行目の英文は日本語では「みんなで歌う」、5行目の歌詞は「みんなで演奏する」という意味です。
このパートからも、これがポピパのバンド自身の姿を描いているのが分かります。
この歌詞の主人公が「夢を撃ち抜きたい」のはそんな愛すべき仲間たちがいるからこそなのでしょう。
1人では成し遂げられないような大きな夢も、この尊敬できる仲間たちがいれば叶えられる。
そんな確信にも似た気持ちを抱いているからこそ、「撃ち抜く」という力強い表現ができるのかもしれません。
仲間たちへの愛
「愛してる!」
思いこめて Yes! BanG! Dream!(その夢)
解き放とう 無敵のうた(撃ち抜け!)
出典: 夢を撃ち抜く瞬間に!/作詞:中村航 作曲:上松範康(Elements Garden)
1行目で歌われているのは、そんな仲間たちへの愛情。
今までの思い出が彼女たちの絆をより強固なものとしているのでしょう。
そして、そんな愛が夢を叶えるための原動力となる。
そのことを分かっているからこそ、そんな想いをこの曲に乗せて歌っているのでしょう。
3行目「無敵」という言葉から伝わってくるのは、仲間たちへの信頼です。
信頼できる仲間たちと同じ夢を目指しているのだからきっと夢は叶うはず。
そんな確信にも似た感情で、主人公はこの歌を口ずさんでいるのでしょう。
夢はきっと叶う
「キミ」と叶えたい未来
胸騒ぎが止まらない!
夢と出会えた日から
lalala lalala…
あふれる 言葉たちを綴って
戦う キミの姿 美しい
だから――
何処までも(キミと)果てまでも(一緒に)
何度も(唄おう)弾けて(飛びだせ!)
未来のドアを開けて――
出典: 夢を撃ち抜く瞬間に!/作詞:中村航 作曲:上松範康(Elements Garden)
それぞれの小さな目標が合わさって1つの大きな夢となったことで、彼女たちの日常が輝きを増した。
そしてその日から彼女たちの日常は変わらず、夢に向かって高いテンションで維持されているのでしょう。
4行目以降の歌詞からは、今のその溢れる想いを言葉にしたいという彼女たちの感情の高ぶりが伝わってきます。
主人公もそんな仲間の頼もしい姿に触発されているのでしょう。
7行目以降は、気持ちが相乗効果によってさらに上昇している様子が窺える歌詞です。
そしてその想いというのは、未来に向かって駆け出していくかのような勢いを持っています。
お互いにお互いを認め合い高め合っている仲間たちだからこそ、輝かしい未来を夢見ることができる。
今までの日々によってお互いに対しての信頼が培われているからこそ、それぞれに対して愛おしさを感じている。
そんなここに至るまでの物語の背景さえ感じられるような表現となっています。
9行目の「未来の〜」という部分は更に上昇していこうとする彼女たちの前向きな気持ちが伝わる表現です。
未来への強い想い
「せーのっ!」
夢みたなら Yes! BanG! Dream!(その夢)
続いていく 明日のうた(撃ち抜け!)
約束したこの場所へ キミを届けたメロディ
lalala lalala… lalala lalala…
出典: 夢を撃ち抜く瞬間に!/作詞:中村航 作曲:上松範康(Elements Garden)
この楽曲の最後の歌詞パートです。
1行目の掛け声からは、仲間たちと想いを1つにしようという気持ちが伝わってきます。
そして2〜3行目、再び「夢を撃ち抜く」というフレーズが出てきます。
3行目から分かるのは、この歌が未来に向けた歌であるということです。
この楽曲にポピパのメンバーは、夢を叶えるための勇気を込めたかったのでしょう。
この楽曲では一貫して夢を叶えることへ前向きな姿勢を見せています。
しかし人間というのは前向きでばかりはいられないものです。
それでもここでポジティブな感情を歌っているのは、そうすることで自分たちの気持ちを高める狙いもあるのでしょう。
つまりこれは、彼女たち自身が自分たちのために作った応援歌ともいえます。
まだ夢に至るまでの道半ばではあるけれど、それでも輝かしい未来を絶対に手に入れたい。
そんな感情を力強く歌うことによって、未来を現実のものにしたいという気持ちがあるのではないでしょうか。
4行目の「場所」というのは、ポピパのことを指しているのではないでしょうか。
大切なバンドに「キミ」がいてくれることに感謝し、この楽曲を歌っているのかもしれません。
「夢を撃ち抜く瞬間に!」は夢を叶えようとする少女たちの勇気を歌った楽曲でした。