思い出なんて呼べない ありふれたあの毎日はもう戻らない
ずっと君が好きで 好きだった たぶん気づいてないだろうけれど
出典: 片恋/作詞:いしわたり淳治 作曲:草野華余子
これまで当たり前に学校生活を過ごしてきました。
授業を受けたり友だちとなんでもないような会話をしたり。
そんな何気ない普通の日常はもう戻ってきません。
教室でふと見てしまう彼女の姿。
話しかけたかったけど勇気がなくて過ぎ去った日々。
気づけば自分の中にはいつも彼女がいました。
それほどまでに想いを寄せていたのです。
しかし彼女はきっと自分の気持ちに気づいていません。
想いを伝えていないのだから。
出会いは春
教室の窓から 吹き込む桜の花が
出会った時のように ひとひら肩に落ちた
出典: 片恋/作詞:いしわたり淳治 作曲:草野華余子
ここからは女子目線での歌詞が始まります。
今までの声色とは一変。
かわいらしいハイトーンボイスで女子の想いを歌います。
彼と初めて出会ったのは入学式です。
きっかけは桜の花でした。
咲き誇る桜が風に乗ってわたしの肩に落ちたのです。
卒業する今、当時のことを思い出します。
友だちの先
友達になるのに 時間は要らなかったのに
恋人になるまでは すこし足りなくて
出典: 片恋/作詞:いしわたり淳治 作曲:草野華余子
お互いが意気投合するまでに時間はかかりませんでした。
一緒に勉強したり他愛のない話をしたりと2人は友だちになります。
しかし友だちから抜け出すことはなかなかできません。
本当は友だち止まりではなくて恋人になりたい…。
そんな想いを伝えられないまま卒業を迎えることになるのです。
切ない恋心
色褪せない想い
伝えられないまま 奥にしまった
叶うことのない想いは いつの日か
大人になっても 変わらないから
出典: 片恋/作詞:いしわたり淳治 作曲:草野華余子
好きだという想いを彼に伝えることはありませんでした。
そっと自分の中だけにしまいます。
しかし想いは伝えなければ何も始まりません。
叶わない片想いと同じです。
そんな気持ちは大人になっても変わらないのです。
2番のサビは1番と似ているようで少し違っています。
同じ時間を過ごしているはずの2人。
しかしどこかですれ違っている様子がうかがえます。
恋人になりたい
友達のままでいることは 正解じゃないと分かってた
ずっと君が そう好きだった 気づいてもないだろうけれど
出典: 片恋/作詞:いしわたり淳治 作曲:草野華余子
彼のことが好きだと知ったわたし。
友だちのままでいるのは苦しくなることもあります。
かといって自分の気持ちを伝えることはできません。
想いを伝えて叶わなかったら、今の関係さえも壊れてしまう…。
そんな怖さがあったのかもしれません。
女子もまた男子と同じ気持ちなのがわかります。
それぞれが相手に片想いをしている2人。
しかし本当は両想いなのです。
お互いに気持ちを隠しているから知ることができない想い。
もどかしく切ないフレーズです。
傷つくのが怖い
傷つかないために(心はずっと)
気づかないふりした(叫んでいた)
この声は この声は どこにも行けないまま
出典: 片恋/作詞:いしわたり淳治 作曲:草野華余子