「愛は光」とNegicco
「愛は光」のリリースは2017年の7月。
Negiccoの結成15周年を記念したベストアルバムの1曲目に収録されています。
ここでポイントとなるのは「15周年」という点と「ベストアルバム」という点です。
Negiccoの15周年
そもそもNegiccoは、1か月の期間限定グループとして結成されたのは有名な話です。
新潟の名産ネギ「やわ肌ねぎ」をPRする「JA全農にいがた」のキャンペーンのために結成されました。
この時点で、ものすごくローカルな存在です。
ねぎをアピールするからNegiccoというネーミング。
今考えても、長持ちする前提のグループ名ではないような気もしますが、ともかく15周年を迎えました。
そして、リリースされたベストアルバムが「Negicco 2011〜2017 -BEST- 2」です。
ベストアルバム収録の新曲
ベストアルバム「Negicco 2011〜2017 -BEST- 2」に収録された全17曲のうち4曲が初めて音源化された楽曲でした。
初音源化の4曲のうち3曲はライブなどで披露されていた楽曲です。
対して、アルバムのオープニングに収録されている「愛は光」は完全な書下ろし新曲です。
作詞と作曲は堀込高樹が担当。
言わずと知れたKIRINJIの堀込高樹で、編曲はそのKIRINJIが担当しています。
「愛は光」の歌詞を読む1
楽曲「愛は光」のサウンド面については後に述べるとして、歌詞を見ていきましょう。
「ストレートに愛を謳う」と本文のタイトルに書きました。
彼女たちなりのストレートな愛が、堀込高樹のペンを通してしっかり描かれています。
2行ですごい!堀込のワードセンス
この舞台から臨むフロアは
まるで小さな銀河
出典: 愛は光/作詞:堀込高樹 作曲:堀込高樹
ライブステージの上から歌われる情景です。
そして、フロアの様子を「小さな銀河」と例えています。
「まるで」とつなげていますので、文法的には「直喩」という手法です。
「まるで」が入ることでリズムが落ち着きますよね。
ステージの上のアイドルはキラキラ輝いていて、それこそまるで星のようだと私は思います。
まさに「スター」という言葉にぴったりです。
しかし、ここではライブに参戦してステージを見ている我々が「銀河」とされています。
この「愛は光」では、これ以降、様々な対象をいくつかの天体や光るものに例えた表現が出てきます。
どんな光が出てくるのかに注目しながら、続きを見てみましょう。
1番の歌詞に描かれるもの
もういちど、1番の歌詞を初めから引用して鑑賞していきましょう。
この舞台から臨むフロアは
まるで小さな銀河
サイリウムが儚く揺れてる
ひしめきあう星の群れ
素敵ね
ダイヤモンドも
ガラスのビーズも
光があるから輝くの きっと
出典: 愛は光/作詞:堀込高樹 作曲:堀込高樹