英語の部分を訳すと「月の光の下で歌っている」という意味になります。

眠りにつくギリギリの時間まで電話を繋いでいるふたり。

彼女が眠る直前の時間、主人公は子守唄のように歌を歌っているようですね。

彼女のために歌ってあげる主人公。

そして、そんな主人公の声を聴きながら眠りにつく彼女。

会えなくても毎晩とても幸せな時間を過ごしていることが伝わってくるワンシーンといえるでしょう。

彼女の隣にいたいけど…

(※)たわいもない 出来事でも
嬉しそうに話すキミがスキ
会いたいよ 触れていたいよ
「となりにずっと」 なんて星に願うよ
無防備なその笑顔が目を閉じれば浮かんでくる
今夜キミはどんな夢を見てるの?

出典: 星にのせて/作詞:平井大・EIGO 作曲:平井大

たわいもない会話を毎晩交わすふたり。

しかし、彼女の声を聴くほど会いたい想いや、触れたいという想いがこみ上げてきます。

本当は彼女の隣にいたいけど、今はそれをすぐに叶えることができません。

きっと彼女と離れ離れで過ごさないといけない事情があるのでしょう。

寂しい時に主人公がいつも思い返すのは、無邪気な笑顔を見せる彼女なのです。

主人公の歌声を聴きながら電話口の向こうで眠っているであろう彼女に思いをはせながら、主人公は今日も眠りへつきます。

2番~ラストの歌詞

ふたりが見ているものは同じ

星を眺め
月の下で 同じ空を見上げてみよう
離れていても
どんな遠くにいても

出典: 星にのせて/作詞:平井大・EIGO 作曲:平井大

主人公がいる場所でも、そして彼女がいる場所、明るく照らす星や月が見えているのでしょう。

どんなに遠くに離れていたとしても、ふたりが見ているものはいつも同じなのです。

まるで、全く同じ未来を夢見ているふたりを表しているかのような一文に感じられます。

重要なのは物理的な距離ではありません。

ふたりの心の距離が近ければ、物理的な距離による障害なんて簡単に乗り越えることができるのです。

彼女を迎えに行けるその日まで…

星を数え
涙こらえ 眠れない日もあったね きっと
そんなキミを
いつか迎えに行くよ

出典: 星にのせて/作詞:平井大・EIGO 作曲:平井大

ここでは、彼女が寂しさに押しつぶされて泣きそうになった時のことを描いています。

会いたいと切実に願っているのは、主人公だけではありません。

彼女も同じように会いたいと強く願っているのです。

あまりにも寂しくて、眠れない日も乗り越えてきた彼女。

彼女に寂しい思いをさせてしまって、悔しい気持ちや申し訳ない気持ちを主人公も少なからず抱えているのでしょう。

寂しがる彼女が喜ぶ顔を見たいから、主人公はふたりで一緒に暮らせる日を目指して今日も頑張り続けます。

迎えに行くということは、主人公の環境や状況が整ったら、自分のいる場所へ彼女を連れていこうと思っているようです。

彼女と一緒に歌う夜

日付が変わるほんの少しの間だけでいい
二人で Singing under the moon light

(※くりかえし)

出典: 星にのせて/作詞:平井大・EIGO 作曲:平井大

先ほど、彼女が寝落ちする寸前に主人公が歌っているシーンが描かれていました。

今度は日付が変わる時(夜の12時頃)に、電話を繋いで歌を歌っている様子が描かれています。

しかも主人公が一人で歌うのではなく、彼女と二人で歌っていることが分かりますね。

彼女のために子守唄のように歌ってあげるのも楽しいけど、二人で一緒に歌うのはもっと楽しい。

そんな幸せな気持ちを描いているように感じられます。

毎晩電話をするのが日課

たわいもない 出来事でも
嬉しそうに話すキミがスキ
散々ふざけて笑って また明日って
受話器にキスをした

出典: 星にのせて/作詞:平井大・EIGO 作曲:平井大

今夜もまた、たわいもない会話で盛り上がるふたり。

今日あった出来事を一生懸命話す彼女の声を聴いて、主人公は相変わらず癒されています。

「また明日」といっているので、毎晩必ず寝る前に電話をするのがふたりの日課なのでしょう。

実際に会ってキスすることはできなくても、受話器にキスをするだけで幸せな気持ちを味わえる…。

遠距離恋愛だからこそ、このような愛情表現ができるのでしょうね。

おわりに