BUMP OF CHICKEN
幼馴染4人組の人気バンド
幼馴染4人が結成したJ-ROCKバンド、BUMP OF CHICKEN(通称バンプ)。
アニメやゲームとのタイアップ曲も多く、デビューから15年以上経った今も、若い世代から愛され続けている稀有なアーティストでもあります。
その人気はリスナーのみに留まらず、多くのアーティストが彼らをリスペクトしていることも有名です。
彼らの最大の特徴のひとつ。
それは、彼らの物語性の強い歌詞の世界と、それを伝えるサウンドの魅力でしょう。
特に初期は「ダンデライオン」や「K」など、一曲が物語として完成している曲も人気です。
そんな、物語と音楽、歌詞を融合させて世界観を描いていく彼らのスタイル。
それは後述する彼らの好みとも合わせ、数多くのタイアップ曲として作品を彩ることになります。
本人たちもゲームやアニメ好き
タイアップとして担当した『ファイナルファンタジー零式』(テーマソング『ゼロ』を担当)などの特集インタビューでも多く語られているとおり、メンバー全員ゲームやアニメ好きを公言するBUMP OF CHICKEN。
「モンスターハンター」は全員でプレイするなど、仕事の待ち時間や空き時間などに遊んでいるようです。
そんな彼らはアニメやゲームでのタイアップソングにも多くの名曲を持ちます。
しかし、公式にタイアップという形で書かれたわけではないデビュー当時の一曲。
それが「アルエ」です。
デビュー当時のバンプの名曲として挙げられるこの曲。
実は、伝説的人気を誇るアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」に寄せて作られた一曲なのです。
「アルエ」と「エヴァンゲリオン」との関わりとは何なのでしょうか?
そして「アルエ」というタイトルに隠された意味とは何なのでしょうか。
まずは日本人なら知らない人のいないほどのアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」について振り返っていきましょう。
新世紀エヴァンゲリオン
1995年10月より放送がスタートしたSFアニメーション。
原案及び監督は、スタジオジブリに在籍していた経歴も持つ庵野秀明さんです。
2016年に公開され、大ヒットした「シン・ゴジラ」も記憶に新しいところですね。
一部のファンの間では、カメラワークやBGMの使い方などが「ヱヴァっぽい!」と熱狂されました。
最終回
貞本義行によるコミカライズ(漫画化)もされており、アニメに先行する形で『月刊少年エース』にて1995年2月号から連載開始。
この時代の傑作アニメーションの多くがそうですが、こちらも長く完結せず、1995年から17年の時を経て、やっと完結と相成りました。
(2013年6月4日発売の『ヤングエース』7月号で最終回を迎え、その号は完売が続出し社会現象にまでなりました。)
ですが、映画版は未完。
マンガと類似した結末なのか、それともまったく別の新しいエンディングを迎えるのか、多くのファンが今か今かとその時を待っています。
終末世界で戦う少年少女たち
未曽有の大災害「セカンドインパクト」が起きた直後の世界(2015年)を舞台に描かれる物語。
主人公のシンジは、そんな世界に現れた謎の敵「使徒」と戦う兵器「ヱヴァンゲリヲン」のパイロットという使命を持った14歳の少年。
世界を救うために戦う一面(大きな使命)と、自分を捨てた父親との確執や、女性に対する気恥ずかしさなど思春期らしい一面(小さな悩み)の対比が作品の大きな魅力のひとつ。
後の爆発的なアニメ人気に多大な影響を残したといわれています。
綾波レイ
そんな物語の絶対的ヒロインとして登場するのが、シンジと同じくヱヴァンゲリヲンのパイロットであり、ショートカットとクールな表情が印象的な美少女、綾波レイ。
口数が少なく生い立ちも不明でミステリアスな一方、戦いに対しては無鉄砲で、放っておけない魅力にあふれた彼女は、世界中に多くの男性ファンを持っています。
多くの有名人が彼女への愛を語っており、BUMP OF CHICKENのボーカル藤原もそんなひとり。