HoneyWorksがプロデュース!自己嫌悪や嫉妬から消えたくなる女の子の曲
ニコニコ動画やYouTubeなどの動画や漫画、小説などのメディアミックスで若者から大人気。
クリエイターユニット・HoneyWorks(通称・ハニワ)をご存じでしょうか。
親しみの持てる歌詞やストーリーに、10代や20代の若者に絶大な人気を誇っています。
「単なるアニメでしょ?」と思うなかれ。
かなり深い内容で、若者だけでなく自分と世間からの見え方のギャップに悩む大人にもきっと刺さる曲なのです。
『人生は最高の暇つぶし』は、ハニワのプロジェクト『告白実行委員会』の1曲。
アイドルなのに人と比べたり嫉妬したり、こんな自分消えていなくなりたいと思う少女の心情を歌っています。
アイドル萌奈の抱える悩みや葛藤がモチーフの楽曲
HoneyWorksのシリーズプロジェクト『告白実行委員会~アイドルシリーズ』が今回の舞台。
ピッコマで連載中の『私、アイドル宣言』という漫画に出てくる少女たちのストーリーです。
その漫画の主人公が、『人生は最高の暇つぶし』のジャケットを飾っている女の子、成海萌奈です。
萌奈は、人気モデルの成海聖奈を姉に持つ妹。
憧れの姉を追いかけ、将来一緒に活動したいと考えています。
ところが、姉のほうが素敵で、萌奈はお姉さんの真似ばかりしていると陰口を言われる始末。
姉のことは大好きなのに、それと比べて私はどうせ…と自分を卑下し、落ち込んだり涙したり。
アイドルというとかわいい姿しか表には見えてこないものですが、萌奈はとっても人間的です。
落ち込むだけにとどまらず、楽ではない道を楽しもうという気持ちが彼女の持ち味といってもいいでしょう。
スカウトされアイドルのmonaになった、萌奈の等身大の姿、一生懸命頑張る姿に胸が打たれます。
萌奈の活躍はどこで見られる?メディアミックスで楽しめるストーリー性
ピッコマという漫画サイトで読める萌奈の『私、アイドル宣言』。
この中での彼女の飾らない姿も面白いのですが…。
YouTubeに上がったHoneyWorksのMVを見ていくと、曲自体に人間・萌奈を投影するストーリー性があります。
萌奈らしさや姉との比較、うまくいかないことがあって泣き崩れる姿など…。
夢に向かって進むけれど、ときには運命に負けそうになる人にはきっと共感できる萌奈の生き方。
『人生は最高の暇つぶし』の歌詞に見る、萌奈の人生観を早速見ていきましょう。
自分が死んだら…衝撃的な出だしから胸をぎゅっとつかまれる
もしももしも今死んじゃったら
泣いてくれる人はいますか?
一年いや一ヶ月も経てば
どうせ忘れられてるんでしょ?
出典: 人生は最高の暇つぶし/作詞:shito.Gom 作曲:shito 編曲:HoneyWorks
「もしも自分が死んだら」…きっと誰しもがそんなことを一度は考えたことがあるでしょう。
自分がいなくなったら寂しく思ってくれる人がいるのだろうか?と考えると、悲しい気持ちになります。
アイドルと呼ばれる存在なら、一般人が考えるような悩みとは無縁のような気がしますが、萌奈も普通の少女。
嫉妬もし落ち込みもし、自分の心に素直に向き合い、自分はこの世にいる必要があるのか考えてしまうようです。
どうしても切り離せない姉へのコンプレックス、深まる葛藤
大人気の読者モデル、姉の聖奈の存在が大きすぎていつも悲しくなる萌奈。
姉のことが好きだし尊敬しているからこそ、姉妹だから比べられてしまうつらさがあるのです。
必死で苦しい気持ちをどこかに吐き出そうとしています。
姉の存在につぶされそう。不満ばかりがたまる日々
呟いてしまう
“あの顔になりたかった”
もしそうなればこの世界を
きっと好きになれたでしょ
何でもかんでも生き方真似して死んでるし
不満をぶつける裏アカ削除もできないし
ああもうやるせないな
消えちゃえば楽かな
出典: 人生は最高の暇つぶし/作詞:shito.Gom 作曲:shito 編曲:HoneyWorks
「あの顔」は読者モデルをやっているお姉さん、聖奈のこと。
人気読者モデルのお姉さんの存在が大きすぎて、いつも自分と比較されてつらいのです。
自分の友達には「お姉さんの真似ばかり」と言われてしまうし、不満は裏アカで発散するだけ。
しかもネガティブオーラ前回の裏アカを削除したくても、吐き出す場がなくなってしまうから消せないし。
本心で「死にたい」とは思っていなくても、なんとなく「自分がなくなれば楽だな…」と考えるのでしょう。