2人が過ごしてきたストーリーを見れば、誰もが主人公たちに共感することでしょう。
そんな「中身の濃い数年間」を過ごすことができたのも、君のおかげに他なりません。
その輝きは、後から思い返すと涙が出そうになるほど眩しくて……。
何気なく過ごしていたはずの日々は、後の自分が喉から手が出るほど取り戻したい日々。
何度願っても二度と戻れない日常は、大人になってからその大切さに気がつくのです。
輝きを失ってしまった自分。
未来が見えず、うつむいてばかりの自分。
つまずいてばかりの自分が振り返るには、眩しすぎるあの頃。
しかし、せっかくの素敵な思い出話なら、顔を上げて楽しい気分で振り返らなくては損です。
どこか切ない別れの感情を、ポップなメロディーに乗せて歌うsuiの優しさが身に染みます。
どんなエンドロールを思い描く?
景色に色を付けてくれたのは
弾ける音色が騒げば
色付いた景色が甦る
貴方と歌って踊るのさ
カラフルポップエンドロール
出典: 君の映画のエンドロールに/作詞:sui 作曲:sui
早口で、転がるように歌われるサビ部分のメロディー。
それはまるで、笑いが尽きなかったあの頃を象徴しているかのようなポップさを表しているかのようです。
心の中にしまった思い出たちは、1人で思い返してもセピア色に褪せているだけでした。
しかし、君と言葉を交わしただけで、思い出は鮮明に色づいていくのです。
それは踊り出したくなるほど嬉しくて、声を上げて泣きたくなるほど寂しくて……。
二度と戻れない日々を嘆く自分の声も、明るいメロディーにかき消されていきます。
貴方のためのエンドロール
ほら笑って踊って騒ぐのさ
夜が明ける時まで手を繋いで
貴方と歌って踊るのさ
ドラマティックエンドロール
物語の終わりを飾るのさ
貴方のためのエンドロール
出典: 君の映画のエンドロールに/作詞:sui 作曲:sui
たった2分の思い出を、世界で唯一の映画に仕立て上げたのは、他でもない「僕」です。
それは一緒に過ごした大切な君への感謝であり、恩返しだから。
君のためだけに作ったこの映画には、君の過ごした日々のことばかりが映し出されます。
そしてこのストーリーの終わりは、現在の君へと繋がっています。
どんな終わりにするかは、君次第。
明日へ繋ぐ希望に満ちたエンディングも、またねと手を振って友情を感じる終わりも、全ては思いのままです。
これからは新たな道で、新たな映画を作り上げていく君に……。
これまで一緒にいた僕からの、最高の餞といえます。
すべてがかけがえのない思い出
僕らの目まぐるしい物語に
失くしてしまいたかった思い出なんて
これっぽっちもないのさ
だから完全ノーカットで進めようか
綺麗で不思議な音色に合わせて
この映画は終わるのさ
出典: 君の映画のエンドロールに/作詞:sui 作曲:sui
人には誰でも、振り返りたくない過去や忘れたい経験があるものです。
その時は目をそむけたくなるような悲しい出来事でも、その経験が今の自分を作っているのも確か。
振り返れば、どんな時も君はそばにいて、僕を慰めてくれていたはずです。
あの時気がつかなかった君の気持ちや、一緒に泣いてくれた優しさを思うと、全部が無駄だとはいえません。
傷つきながら1歩ずつ大人になってきた自分たちに、余計なものなど何もないのです。
この映画では、あの日の涙も、悔しさも、全てノーカットのまま。
ポップだったメロディーも、どこか慰めるような、称賛するような優しさを感じさせるものへと変わります。
「節目」の意味
素敵だった日々
優しい音色を鳴らせば
素敵だった日々が流れ出す
貴方と歌って踊るのさ
話の節目 エンドロール
出典: 君の映画のエンドロールに/作詞:sui 作曲:sui
後悔も絶望もあったはずなのに、振り返ればそれは「素敵」としかいえないほど光輝いています。
思い出が素敵だと思えるのは、君が素敵な存在だったからに他ありません。
どんなに楽しい経験も、心許せる誰かと一緒でなければ輝くことはありません。
他の誰でもない「君」だったからこそ、僕の数年間はかけがえのないものになったのです。
ここで一旦エンドロールが流れ、映画は終わりとなります。
それは同じ道を歩いてきた2人が、これから別の道を辿ることが決まっているから。
しかし、進む未来が違っても、2人が歩いた日々が消えるわけではありません。
思い出を胸に進んでいく君と僕は、きっと晴れ晴れとした顔をしていることでしょう。
涙と共にある「お別れ」
涙がこぼれだしたら笑おう
優しい風が吹いて頬を撫でる
貴方と歌って踊るのさ
僕の映画のエンドロール
お別れの合図を鳴らして
そろそろ仕舞い エンドロール wow
出典: 君の映画のエンドロールに/作詞:sui 作曲:sui