欅坂46「割れたスマホ」
シングル「不協和音」の収録曲
「割れたスマホ」は、欅坂46の4枚目のシングル「不協和音」の収録曲として発売された曲です。
「不協和音」は通常盤とDVDが付属したType-A、Type-B、Type-C、Type-Dの合計5タイプで発売され、「割れたスマホ」はそのうちのType-Cのカップリング曲として収録されました。
Type-C付属のDVDには、「割れたスマホ」のMVも収録されています。
「不協和音」はオリコンデイリーチャート、週間チャートで1位を獲得し、月間チャートでも3位と大ヒットを記録しました。
「青空とMARRY」って?
欅坂46内のユニット
「割れたスマホ」の歌唱を担当したのは、欅坂46内のユニット「青空とMARRY(あおぞらとマリー)」です。
彼女たちは「割れたスマホ」意外にも「青空が違う」、「ここにない足跡」などの歌唱をユニットとして担当しています。
「青空とMARRY」を構成するのは志田愛佳、守屋茜、渡辺梨加、渡邉理佐、菅井友香となっています。5人のメンバー自らが決めたというこのユニット名は、ユニット初の歌唱曲「青空が違う」の「青空」と、それぞれの頭文字「MANAKA、AKANE、RIKA、RISA、YUKA」をあわせたものだそうです。
奇妙な世界観のMVに注目
「割れたスマホ」のMVでは、どこか奇妙な世界観が描かれます。
「青空とMARRY」の5人が見せるダンスはどこかシュールで、メンバー同士の絡みもあって背徳的で艶やかな雰囲気があります。
時おり挟まれるメンバーそれぞれのソロカットも意味深な雰囲気が漂っていて、MVの奇妙さ・シュールさに拍車をかけています。
レトロな歌謡曲のような曲のサウンドも相まって、世界観の意味は判りづらいのに妙に印象に残るMVです。
「割れたスマホ」の歌詞を紐解く
「割れたスマホ」の歌詞でキーワードになるのは、タイトルにもある「スマホ」です。
現代の、特に若者にとっては必要不可欠なアイテムであるスマホ。SNSなどが詰まったこの機械は、ある意味でその人のアイデンティティが詰まっている道具です。
この曲ではそんなスマホを自らの存在そのものに重ねて、思春期の葛藤が描かれます。
独特の世界観が表れているこの曲の歌詞を紐解いていきましょう。
現代ならではの不安
どこかで誰かに
ディスられてるようで
どんよりしてる今日の僕さ
気になんかしてない
言ってたけど
どうして落ち着かないのだろう?
画面が(画面が)割れたまま(割れたまま)
使ってるスマートフォン
心は(心は)いつ落としたのか?
愛も傷だらけ
出典: http://j-lyric.net/artist/a05b333/l03efb0.html
歌い出しでは「ディスられてる」というワードが印象的に響きます。
スマホの普及とともに、LINEやTwitterなどのSNSが広まりました。そんな中では、今まで陰で囁かれていた「悪口」が、より開けた場で公然と言われることも増えました。
いつどこで誰にディスられているか分からない。そんな事実がつきまとう現代では、どんよりしてしまうのも無理はありませんね。気にしないように努めて、気にしないふりをしてみても、どうしても落ち着かない気持ちになってしまいます。
うっかり落として画面が割れたスマートフォンを使っている人も多いでしょうが、この曲ではそんな「割れたスマホ」が傷ついた心に重ねて描かれます。
簡単に「ディスれる」今の時代に
どこかで誰かを
ディスってしまいたい
許すことなど 受け入れられない
出典: http://j-lyric.net/artist/a05b333/l03efb0.html