常に思い出す

急ぎ足の明日へと抵抗するように
駆け回っていても不思議なくらい…この胸は君を描くよ

出典: https://twitter.com/LArc_lyrics1991/status/465093614335311872

どんなに明日が来るのを遅らせようとがむしゃらに動き回っていても、どうしても「君」のことを思い出してしまうよ、というフレーズですね。

嫌なことや辛いことを考えないように予定を詰めて、がむしゃらに仕事をしたり何かにせわしなく没頭したりしたことはありませんか?

思考を抑え込むようにしても、結局はその隙間ができてしまう限りは完全にそのことを忘れることはできません。

不動のものになりたい

見上げれば輝きは色褪せず溢れていた
どんな時も照らしてるあの太陽のようになれたなら

出典: 瞳の住人/作詞:hyde 作曲:tetsu

いつも変わらずわたしたちを照らす太陽のように、不動のものになれたらという願いのフレーズですね。

前半部分の歌詞で主人公は、君に不安感を与えてしまいました。

だからこそもう不安を感じさせたくない、常に明るい気持ちにさせてあげたい。

君のことをいつでも守れる存在でありたい。

そんな願いが、「太陽」という単語に込められているのでしょう。

後半の歌詞も引き続き解説!

楽曲前半では、主人公が君に対する想いをぽつり、ぽつりと語っているような雰囲気でした。

すべてが順風満帆というわけではなく悩んでいる様子はありましたが、とても幸せそうでしたね。

続く後半の歌詞ですがその幸せから一転、なんだか不穏な空気が流れ始めます…。

主人公の存在は

もう少しだけ君の匂いに…抱かれていたいな
外の空気に首輪を引かれ僕は背を向けた

出典: 瞳の住人/作詞:hyde 作曲:tetsu

「首輪」からすでに主人公は亡くなっているのでは?という推測もしてしまいますが、本当のところは歌詞だけでは全くわかりません。

ただ君の近くにいたいのにそれが叶わない…という様子から想像すれば、この可能性は高いかもしれませんね。

ため息が意味すること

白く滲んだ
ため息に知らされる時を
繰り返しながらふと思うのさ
なぜ僕はここにいるんだろう?

出典: 瞳の住人/作詞:hyde 作曲:tetsu

「白く滲んだため息」=吐いた息が白い、ということですからこの季節は「冬」だといえるでしょう。

歌詞を見れば、そのため息を見るまで主人公は今の季節を把握していなかったと想像できます。

冬には冬の良さがありますが、万人にとって過ごしやすい季節…というわけではないでしょう。

寒さが染みる季節ですから、どんなに無頓着だって冬の訪れくらい把握しているはずです。

しかし主人公はため息=可視化されたものを見るまで把握できなかった…。

となればますます、「主人公がすでに亡くなっている」という仮説に説得力が出てきますね。

さらに4行目で自分の居場所を確認するような様子も見せています。

自分がいるべき場所は君の隣だったはずなのに…。

この言葉には単純な疑問だけでなく、君がいない悲しみや状況を把握できていない焦りも詰めこまれているのかもしれません。

叶わない願い

そばにいてずっと君の笑顔を
見つめていたい
移りゆく瞬間をその瞳に住んでいたい

出典: 瞳の住人/作詞:hyde 作曲:tetsu

「その瞳に住んでいたい」、つまり君の瞳に住んでいたい、映っていたいということでしょう。

つまりこれは何度も繰り返されてきた、「君の隣にいたい」気持ちの表れです。

そんな「~いたい」と願う表現ですが、2通りの解釈ができそうです。

1つはいま現在も、そしてこれからもこれを継続していきたい、という解釈。

そしてもう1つは、後半部分の解釈で繰り返している設定を踏まえたものです。

死んでしまった主人公には不可能だけれど「本当はこうしたい」と、叶わない想いを零している。

主人公の願望がはっきりと語られているからこそ、それが叶わない虚しさが際立ちます。