「ブルーデイズ」はドラマ「サプリ」の挿入歌
2006年5月10日に発売された絢香のセカンドシングル「melody〜SOUNDS REAL〜」。
そのカップリング曲である「ブルーデイズ」はアコースティック調の哀愁漂う楽曲となっています。
また、「ブルーデイズ」は2006年7月10日から放送された月9ドラマ「サプリ」の挿入歌にも起用されました。
しっとりとしたサウンドは挿入歌にピッタリな印象ですね。
ドラマ「サプリ」あらすじ
大手広告会社・クリエイトエージェンシーでCMプランナーとして働く藤井ミナミは、仕事に一生懸命で私生活は二の次とする、典型的な仕事人間。そんなある日、雑用係のアルバイトで石田勇也がやって来た。不遜で小生意気な彼に、当初は反発を覚えたが…。
出典: https://ja.wikipedia.org//wiki/サプリ_(テレビドラマ)
デビュー当初の絢香の声質も軽やかで耳なじみが良いですね♪
タイトル「ブルーデイズ」は「憂鬱な日々」という意味。
別れて居なくなってしまった「君」の面影を追いかける姿を描いた歌詞に、軽やかで若々しい声が絶妙にマッチしています。
綾香といえば力強い歌声が特徴ではないでしょうか?
「ブルーデイズ」でも力強さは出ています。
しかし、伸びやかな歌声なのに消え入りそうな空気感があって「切ない心情」を素敵に表現されているなと筆者は感じました。
それではそんな「切なさ」が表現された歌詞を見ていきましょう!
失った「君」を思い浮かべる憂鬱な日々
いなくなった「君」
いつものように一人帰り カギをさしドアを開けると
「おかえり」と君が出迎えてくれるなんて
淡い期待抱いて
出典: ブルーデイズ/作詞:絢香 作曲:西尾芳彦
この主人公には前に、一緒に住んでいた彼がいたのでしょうか?
家に帰っても自分一人しかいない。
それを分かっているのに「君」がいた時のことを思い出して期待してしまう。
つまり「君」はある日家から出て行ってしまったということ。
そんな状況や心情が読み取れます。
いないはずの「君」を探している
傷つくのを怖れ いつも目を背け逃げてきたけど
街で君の香り感じる度
知らずに振り向いた自分がいる
出典: ブルーデイズ/作詞:絢香 作曲:西尾芳彦
何か問題を直視できずにいたようですね。
もしかして、「君」がいなくなったことを受け入れ切れずにいたのかもしれません。
それか「君」との関わりの中で問題を直視せずに回避してきたというのも考えられます。
この「香りで振り返る」というフレーズ。
凄く共感します。
好きな人の香りは無意識のうちに覚えているもの。
それが不意に香ると、条件反射的に体が動いてしまうと思います。
嗅いだ瞬間に「ハッ」と「君」の姿を求めて振り返ったのでしょうか?
過去を間違い探ししている
見えてない答えがあるとすれば
消えてない君の優しい腕と
「好きだよ」頬にそっとキスをして
永遠を誓い合った あの夜
出典: ブルーデイズ/作詞:絢香 作曲:西尾芳彦
1行目のフレーズの意味が気になりますね。
なぜ君がいなくなってしまったのか…
なぜこんなに憂鬱な日々を過ごしているのか…
その疑問に対する答えを探しているのではないでしょうか?
「消えてない」という言葉から、彼との幸せな思い出が続いている場合を想像しているのでしょう。
あの幸せな時間がこうやって続くはずだった。
ずっと一緒にいようとあの日約束したはず。
それがどうして全て消えてしまったのだろう…
まるで過去を間違い探ししているかのような感覚。
今もまだ彼の優しいぬくもりが鮮明に蘇り、頭をグルグルと回っているようですね。
タイトルでもある「ブルー(憂鬱)」な心情に満ちているのが見受けられます。