第6位は彼らのライブ定番曲でもあった「ジェニー」がランクイン。
シングル「スモーキン・ビリー」のカップリングとして収録された曲です。
オリジナルアルバムには未収録ですが、後にベストアルバム『TMGE 106』に収録されました。
ミッシェルは後期に行くに従ってどんどん曲がヘビーになっていく傾向がありました。
しかしこの曲のようなシンプルなロックンロールはやはり普遍的な魅力がありますね。
ライブ終盤のクライマックスやアンコールなどで演奏されることの多かったこの曲。
そのためライブでは、この曲でモッシュやダイブが起こるのが定番でした。
その為、活動当時TMGEのライブによく足を運んでいた!
あるいはリアルタイムでは追えなかったけれど、ライブ映像は今でもよく見ている!
そんなTMGEのライブをこよなく愛するファンにとっては、もはやお馴染みの1曲ともいえますね。
5位:「CISCO」
さて、ランキングもここから折り返し!
第5位にランクインしたのは「CISCO」。
彼らの活動時期の中でも、比較的初期からあった1曲ともなっています。
この曲は1997年のマキシシングル「カルチャー」に収録された曲です。
後に、この時期のシングル曲をまとめたベスト盤『RUMBLE』に収録されています。
歌詞は「CISCO!」しかなく、ほぼインストと言っていい曲です。
数々のTMGEの名曲の中でも、ずば抜けてシンプルなこちらの曲。
難しいことは一切していないけれど、なぜかそれがとても格好いい。
それこそが他のバンドにはない、TMGEの唯一無二かつ最大の魅力なのではないでしょうか。
さらにこれもライブでは、観客全員が「CISCO!」で拳を上げて盛り上がります。
まさにミッシェルファンにとって欠かせない1曲なのです。
4位:「赤毛のケリー」
第4位にご紹介するのは「赤毛のケリー」。
2001年の6thアルバム『ロデオ・タンデム・ビート・スペクター』のラストに収録された曲です。
イントロのギターから切なさや寂しさ、孤独感など様々な感情があふれ出すようなこの曲。
ファンの人気も非常に高い曲となっています。
その為、この曲が最も好きという人もきっと多いことでしょう。
また、この曲はMVも非常に印象的な映像ともなっています。
血のように真っ赤な海辺の景色に現れる、任侠映画を思わせるような曲タイトル。
その哀愁漂う景色の中、焦燥感と疾走感の溢れる楽曲が演奏するメンバーの姿と共に展開していきます。
なによりイントロの波の打ち付ける港を背に、こちらに歩いてくるスーツ姿のTMGEのメンバー4人の姿。
ただそれだけのシルエットがここまで様になるバンドは、現代でもそうそういないのではないのでしょうか。
ミッシェルのハードボイルドな魅力が最もよく出た曲かもしれません。泣けます。
TMGEおすすめ曲ベスト3!
3位:「G・W・D」
「G・W・D」は1998年にリリースされたシングルで、アルバム『ギヤ・ブルーズ』に別バージョンで収録されています。
決してポップな曲調ではありませんが、ミッシェルのシングルの中では最も売り上げ枚数の多かった曲だそうです。
なぜこの曲がそんなにも売り上げを伸ばしたのかは…きっと一聴頂ければすぐわかるのではないでしょうか。
まずイントロからベース・ウエノの、うねるようなバキバキの低音リフが非常に印象的です。
そこから破裂音のような楽器陣のサウンドとボーカル・チバの嗄れ声を存分に生かしたシャウト。
それに思わず心を打ち抜かれてしまった方も、もしかしたら多いのではないでしょうか。
ちなみにこの曲名はサビでチバが歌う「がなる・われる・だれる」の頭文字をとったもので、特に意味はありません。
ミッシェルの曲は曲名やフレーズの単語一発で、問答無用にカッコよく聞こえるものがたくさんあります。
この曲もそのパターンの1つだと思います。
2位:「リボルバー・ジャンキーズ」
第2位にご紹介するのは「リボルバー・ジャンキーズ」。
ある万寿『カサノバ・スネイク』に収録された曲で、アルバムのリード曲としてPVも製作されました。
この曲も、彼らのライブではもはや定番となっていた1曲。
後期のライブではレゲエ風のイントロが追加されましたが、ミッシェルの中でも最もスピード感のあるナンバーの一つです。
そして、ミッシェルのレパートリーの中で素直に楽しいと思える、メジャー感ある曲でもあります。
後期のどんどんヘビーになっていく、ストイックなロック感ももちろんカッコいいです。
しかしこの曲のようなヌケの良さは、今となっては非常に貴重だったなあとも思うのです。
ライブには欠かせない曲の一つでした。最高にカッコいいですね。
1位:「世界の終わり」
いよいよ第1位の発表です!
栄えある第1位に輝いたのは「世界の終わり」。
大勢のファンにとって、TMGEはやはりこの曲の存在を無くしては語れないでしょう。
こちらはメジャーデビューアルバム『cult grass stars』の先行シングルとしてリリースされた曲です。
同アルバムにはシングル時とは少し異なる。別バージョンが収録されました。
メジャーレーベルにおけるミッシェルのスタートになった曲です。
それが「世界の終わり」というのが皮肉というか、ひねくれているバンドだなあと思ったものです(笑)。
もちろん、演奏も声も若くて勢いがあります。
アベのギターリフ、チバのメロディーセンス、リズム隊のボトム感の低さなど。
一言でいえばこの曲には、ミッシェルの魅力がすべて詰まっているのです。
そして2003年の解散ライブにおいて、最後に演奏されたのがこの曲でした。
疾走感溢れる演奏で最後の1曲を終え、ありがとう、サンキュー、という一言のみを告げ。
颯爽とステージから去っていったTMGEの面々。
あのラストライブの最後のシーンは、多くのTMGEファンにとって非常に印象深いシーンでもあるのではないでしょうか。
「世界の終わり」は言わば、ミッシェルの始まりであり、終わりでもあったのです。
ミッシェルファンにとっては、個人的な好き嫌いは置いておいても、避けて通ることのできない重要な曲なのです。
最後に
いかがでしたか?
かなり個人的な思いも含めて、ミッシェル・ガン・エレファントのおすすめ曲ランキングTOP10を選んでみました。
もちろん、ファンそれぞれ思い入れや重要な曲はあるでしょうし、違う人が選べば違う結果になると思います。
しかし、どの曲であってもミッシェルには筋の通った、彼らの活動通して貫かれた美学のようなものがあります。
それが多くのファンを惹きつけていたとも思うのです。
そして何より、単純にロックンロールバンドとしてミッシェルは最高にカッコいいのです。
あまり知らない、という人にこそ、この記事をきっかけに聞いていただければと思います。