TVアニメ「かつて神だった獣たちへ」OP主題歌

この楽曲は2019年夏に放送されたTVアニメ「かつて神だった獣たちへ」のOP主題歌に起用されました。

このアニメは「別冊少年マガジン」で2014年から連載している同名漫画が原作のアニメです。

作中にはかつては神として英雄視されていた「擬神兵」たちが平和な世で獣と蔑まれる世界が描かれています。

主題歌であるこの曲の歌詞も、アニメの世界観とマッチしたもののようです。

作詞作曲は、まふまふさん自身が担当しています。

YouTubeではMVが公開されているので、ぜひチェックしてみてください。

悲しみの連鎖

絶えない悲しみ

果てしない悲哀の環状線 奪い合いの連鎖
終幕はどこで見られるだろう

出典: サクリファイス/作詞:まふまふ 作曲:まふまふ

1番の歌い出しの歌詞です。

主人公は悲しみが続く世界にいることがわかります。

退廃的な世界の中では、人々の心は荒んでしまうものでしょう。

その中で、奪い合いなど、悲しみが生まれるようなことばかりが繰り返されているようです。

終わりの見えない悲しみの連鎖に、主人公が絶望していることが読み取れます。

不要になった英雄

命を預けた天秤は推定無罪を要して
その正義も 猛る勇姿も
不用品となってしまった

出典: サクリファイス/作詞:まふまふ 作曲:まふまふ

主人公はそんな世界を変えようともがいていたのでしょう。

それは自分だけでなく、その世界の人のためだったはずです。

命をかけた行動は、本当は罪になってしまうものだったのかもしれません。

世界が変わり、全てが終わった後で裁きが行われれば、有罪と判断されてしまうものだったのでしょう。

一度は求められていた正義や勇気は、不要になり捨てられてしまうものになってしまったのです。

戦っていた時は英雄でも、終わってしまえば疎まれる存在になってしまったことへの絶望が感じられます。

埋もれた感情

ーーーどうして?ーーー
この手じゃ そんな小さな心にうまく触れない

出典: サクリファイス/作詞:まふまふ 作曲:まふまふ

主人公は世界を変えるために命をかけて戦っていたはずです。

英雄から一転して嫌われ者になってしまったことへの、どうしようもない絶望と悲しみが漂っています。

しかし、絶望している心の奥底には、別の感情が埋もれているようにも読み取れます。

その感情は主人公にとって確かに自覚することができないほど深く埋もれてしまっているようです。

絶望の世界の中で

変えたい未来

歪んだ運命は 幾つもの禁忌の翼
望まれかざした刃が
手のひらを返して罪と成る
それは 辻褄が神に背きだすカルマ
たとえ狂いない未来としても 正鵠に射かける

出典: サクリファイス/作詞:まふまふ 作曲:まふまふ