【I miss you/加藤ミリヤ】今すぐに会いたくなる…切ない気持ちを歌った歌詞の意味を解釈！

2010年7月にリリースされた5枚目のアルバム「HEAVEN」に収録されている「I miss you」。

アルバムタイトルを日本語訳すれば天国ですが、「I miss you」の他には別れをきっぱりと告げる「BYE BYE」も収録されています。

幸せそうに見える二人ですが、やりきれない思いが付きまとうのが恋の現実。「I miss you」の歌詞に入る前にタイトルを解釈したいと思います。

英語の苦手な私は「I miss you」をまず直訳してみます。1つは、あなたがいなくて寂しい。もう1つは、私はあなたが恋しい。同じようで同じではない直訳になりました。

実は「I miss you」は同性の友達間で使うことも可能。会いたいね～などと、フレンドリーな軽いノリで伝えることができます。

直訳に使われる、寂しいの漢字が切なさを一層募らせるのですが、日常の会話にも使える便利なフレーズです。念のため、少し不機嫌が売りの英検1級保持者に確認をしてみました。

「I miss you」ってなんて訳すの？と聞いたら『あなたに会いたい』と、そっけなく返されました。日常会話で使う簡単な英語も分からないの？ という上から目線の答え。

でも楽曲が持つニュアンスを知るきっかけをもらいました。深いつながりの異性に向けた「I miss you」には心のすべてが込められています。

あなたが目の前にいない寂しさから、あなたを恋しく思う、そして今すぐ会いたいという一連の流れをこのワンフレーズで表現しています。素直な愛の一言ですね。

素直で順調な愛がお届けできることを願って、歌詞の世界に踏み込んでいきたいと思います。

カップルの間で使う甘い呼びかけから始まりました。愛で満たされた二人は、地上に存在するすべてのものが乗り越えられると信じています。

二人が会う時間のためには、人混みで歩きにくい道も降り続く雨に濡れることも、障害にはなりません。一刻でも早く顔を見たいから傘をさす間も惜しんで恋人の元へ向かう姿が目に浮かびます。

激しく燃え上がる恋の中であなたと見つめ合って、愛していることを包み隠さず伝えています。

ここまでの歌詞を素直に受け取れば恋愛成就の歌、もしかしたら結婚式にも使えそうな勢いで二人の恋は燃え上がっています。望み通りの愛に昇華するのも時間の問題。

会っている時の二人は、君＝私、一心同体の愛が冷めないまま続いています。恋の結末も幸せが形になって終わるはず。

でも歌詞の中には最後の幸せの形を示せない言葉が端々に隠されています。

燃え上がり過ぎた二人の間にあるのは終わりを迎えるだけの恋と、好きと素直に言えない後ろめたさ。出会ったことに意味が見いだせれば、今の不安は消せるかもしれないという微かな望み。

一緒にいることに今だけでも価値があるのなら、このままこの時を過ごすことで迷いも不安も消せると信じたい二人。

この恋がどこに行くのかは二人にも分かりません。

久しぶりに顔を合わせることができた二人を歌っています。仕事ではなく、会いたい時に会って欲しいと言えない恋に疲れてしまったのでしょうか。

せっかくの二人の時間なのに思うように言葉がつながらない、どんな声を掛ければいいのかも分からなくて生まれる沈黙。それでも二人の心はつながっていると信じたくて腕を伸ばします。

二人だけで会う時間が二度と来ないと思ったこともあったけれど、信じ合い愛し合う二人は耐えることで、二人の時間を取り戻しました。

ホントは別れた後でもすぐに会いたいのに、自由に会うことができない恋をする二人。

飛び切りの優しさで、会えなかった長い時間と切なさを埋めるしかありません。