歌詞の内容から、その世界観を探ってみよう
BOY MEETS GIRL それぞれの溢れる想いに煌めきと
瞬間を感じている 星降る夜の出会いがあるように
出典: https://twitter.com/t_k_music_/status/890187667127664642
出だしはタイトルから、勢い良く始まります。
「きらめき」や「星」など、キラキラした言葉を畳み掛けており、曲への期待感が高まりますね。
Boy meets Girl
あの頃は いくつものドアをノックした
あざやかに描かれた虹のドアを
きっと見つけだしたくて
出典: https://twitter.com/t_k_music_/status/890187667127664642
ここでは少し、先程よりは現実的な意味が感じられます。
若かった過去、色々な可能性を求めて探しまわった時のことを歌っているようですね。
未来へのドアは見つかったのでしょうか?
夜明けまで歌ってた
あなたが得意な
SWEET LOVE SONG
やけに思い出しちゃって
スーツケースに入れとこう
出典: https://twitter.com/t_k_music_/status/879092513381916674
ここでは一転、彼の歌を思い出して感傷的になっています。
恋の歌らしくなってきましたね1
旅立ちを決めたのは 勢いだけじゃないから
あなたと過ごした日は 20世紀で最高の出来事!
出典: https://twitter.com/kouhaku_red_bot/status/933852396463071232
若いと勢いで行動することは多々ありますが、ここでは自分でよく考えて旅立ったと言っています。
「20世紀」という言葉が、今では独特の感慨を呼び起こしますね。
最高と言えるほど素敵な出会いを経験したようですが、この旅立ちはその相手と一緒なのか、別々の道を行くことになったのかが気になります。
Boy Meets Girl
出会いこそ 人生の宝探しだね
少年はいつの日か
少女の夢 必ず見つめる
出典: https://twitter.com/t_k_music_/status/900183517878861824
人生にはどんな出会いが待っているか分からないから、宝物を探すようなワクワク感があるんですよね。
しかし後半部分を読むと、やはりこの少年と少女の出会いは別れに終わっているようです。
少女は夢を追いかけて旅立つことを決断し、少年は今はまだ彼女のその気持ちを理解できないけれど、いつか分かってくれるだろうという意味に解釈できます。
Boy Meets Girl 輝いた リズム達が踊りだしてる
朝も昼も夜も風が南へと 心をときめかせている
出典: https://twitter.com/inutowatasi/status/772462240570052608
ここは、夢を追いかけるのが楽しくて仕方がないという、弾むような少女の気持ちをよく表していますね。
これからさらに飛躍しようとしていた時代のTRFのイメージにもぴったりです。
風が南へ誘う、というこの表現から、PVのメキシコロケが決まったのでしょうか。
安らぎが欲しかった
誇れる場所が欲しかった
だけど大切なのは
あなたとあの日出会えたことね
出典: https://twitter.com/ryukibooy0720/status/926235679587106817
今までの前向きなイメージの歌詞と違い、こちらはちょっと切なくなる表現ですね。
チャレンジには挫折が付きもの。そんな時に、傷ついた自分を優しく受け止めてくれる、止まり木のような場所が欲しくなることは誰にでもあります。
でも、夢を追いかけるなら、安全地帯に留まっていることはできません。
旅立つことを決めた少女は、彼との思い出を力にして前進すると語っているようです。
歌詞の内容をまとめてみると……
この「BOY MEETS GIRL」の歌詞からは、素敵な出会いがあったけれど、夢のために恋を諦めて前へ進む少女の姿が浮かんできます。
出会いがあれば別れもあるのは当然ですが、別れの辛さを糧にできるかどうかはその後の頑張りや生き方次第です。
小室哲哉がこの楽曲で描いた恋愛は、人生の一過程で出会った恋の思い出を大切に、次のステージへと飛び立っていく少女という、少し変則的なものでした。
しかし、感傷的にしすぎず、夢や将来への期待をたくさん散りばめて、TRFに相応しい楽曲に仕上げているところがさすがですね!