Kate Bushの妖艶な「Babooshka」

ケイト・ブッシュワールド炸裂

Kate Bush【Babooshka】歌詞を和訳して意味を解説!夫が妻の策略に堕ちた本当の理由とはの画像

怪しげな雰囲気をまとったイギリスの女性シンガーKate Bush(ケイト・ブッシュ)。

1970年代から現在まで、超がつくほど個性的な世界観でファンを魅了し続けています。

ケイト・ブッシュの楽曲は1度耳にすれば、頭から離れないようなものばかりです。

中でもBabooshka(バブーシュカ)は、彼女の全盛期を代表する名曲

妖艶な歌声と歌詞、童謡のような雰囲気、劇的な転調などなど。

不調和なものが、これでもかというくらい入り交じっています。

しかし、その不調和がケイト・ブッシュの持ち味なのでしょう。

まさに唯一無二のBabooshkaワールド。

この記事では、楽曲歌詞和訳して徹底解説

Babooshkaの世界観を紐解いていきます。

BabooshkaはMVもすごすぎ!

ケイト・ブッシュは手の動きが特徴的な、ダンスパフォーマンスでも有名なアーティスト。

自分の世界観を色濃く伝えるために、ライブMVで独自の創作ダンスを披露することも。

BabooshkaのMVも強烈です。

大きな楽器を左手に抱え、主に右手を使って妖艶な動きを繰り広げます。

楽曲のリズムとも完全に重なっていない不調和な感じが、また個性的ですね。

衣装は黒い未亡人から、金色に煌めく苛烈な女性へ。

ケイト・ブッシュは視覚的にもインパクト大ですね。

夫を試す?

冒頭の歌詞と和訳

She wanted to test her husband.
She knew exactly what to do:
A pseudonym to fool him.
She couldn't have made a worse move.

出典: Babooshka/作詞:Kate Bush 作曲:Kate Bush

和訳

“彼女は夫を試してみたかった

どうやればいいか明確にわかっている

彼を騙すために偽名を使おう

それ以上悪い選択はなかっただろう”

物語風の歌詞

Babooshkaの歌詞は、物語風になっているのがひとつの特徴ですね。

夫が誠実かどうか確かめるために、悪い企みを思いついてしまった女性の話です。

彼女は、偽名を使って夫にアプローチをかけてみるつもりなのでしょう。

夫との生活の不安を拭うため、あるいは刺激を得るため。

メロディや歌声を聴いていると、そんなちょっとした出来心だったのだと思えます。

夫がそれに応じなければ、彼女の気持ちは満たされ、そこで悪だくみは終わったことでしょう。

でも万が一、夫が偽名を使った女性に惹かれてしまったら?

その答えは後ほど出てきます。

別人になりすまして夫に手紙を出す

夫が手紙を受け取る歌詞と和訳

She sent him scented letters,
And he received them with a strange delight.
Just like his wife
But how she was before the tears,
And how she was before the years flew by,
And how she was when she was beautiful.
She signed the letter

出典: Babooshka/作詞:Kate Bush 作曲:Kate Bush

和訳

“香りのする手紙を夫に送る

彼は奇妙な喜びと共に手紙を送った

妻のような印象を受ける

しかし彼女が悲しみの涙にくれる前

多くの年月が飛び立つ前

そして彼女が美しかったとき

手紙には名前が記されていた”