嗚呼、突き抜けようぜ
泣いちゃいられない
この道はどこへと続く
誰でももう一度走り出せる
愛はまだギラギラしてるかい
神様、Oh yes I’m ready

出典: デウス/作詞:KOSHI INABA 作曲:TAK MATSUMOTO

ライブの光景を人生に喩えているようです。

車で湾岸線を走り抜けながら、再びたち上がることを決意しています。

“誰でも”という部分から、自分を俯瞰して捉え、神様に語りかけているようです。

“I'm ready.”は「準備できたよ!」という意味。

再び進むための心の準備が整ったのでしょう。

メロディもそんな明るさを持っています。

歌詞の主人公に具体的にどんな嫌なことがあったのかは明言されていません。

“愛”についても“ギラギラ”と組み合わさっているので失恋という感じも強くはないです。

大事なことに全身全霊で挑むときのエネルギーといっているのでしょう。

強い意志の垣間見える2番の歌詞

2番Aメロ

本気の同情 上辺の表情 どっちでも良い
心配いらないまた僕は大人になる

出典: デウス/作詞:KOSHI INABA 作曲:TAK MATSUMOTO

人が何を考えているのかなんてわかりません。

主人公のことを真剣に考えてくれているのか、体裁だけなのか。

悩んでも答えは出ないし大した問題じゃない。

そんなことに頭を抱える時間はない。

主人公はそう言いたいのでしょう。

人の顔色ばかり伺うということは、他人の思い通りに生きていることに他なりません。

そんな人生は歩みたくないという強い意志を見てとることができます。

自分の意志で生きていると実感できたときに人は大人になるのかもしれませんね。

意味深な2番Bメロ

転び方も立ち上がり方も
スタイルが命

出典: デウス/作詞:KOSHI INABA 作曲:TAK MATSUMOTO

負けるときも挫けるときもカッコよくなくてはダメだということでしょう。

再び進み出すときもです。

ガムシャラにやるだけじゃなく、自分なりの美学を持てといっているのだと思います。

完全に何かに屈してしまうのか、一筋の強い意志を残して敗れるのか。

両者の間には雲泥の差があります。

努力して勝つことに価値があると語られることが多いです。

しかし、どんなに努力をしてもみんなが同じタイミングでトップに立つことは不可能。

さらに長い人生で考えると、常に勝ち続けている人などいないといえます。

細かい事柄を考えれば、人生では負けてしまう数の方が多いのかもしれません。

ならば「負け方」も大切でしょう。

そして、負けてもカッコいい人は確かに存在します。

映画の「ロッキー」のように、一片の曇りもなく全身全霊で挑戦した人物などなど。

「どうせ険しい道なら、自分の流儀を胸に抱いて闇を照らせ!」

主人公はそう歌っているのです。

2番のサビ

嗚呼、ばかばかしいぜ
泣いちゃいられない
自分だけが特別じゃない
誰でももう一度無茶できる
マシンはまだ死んじゃいないよ
神様、Oh yes I’m ready

出典: デウス/作詞:KOSHI INABA 作曲:TAK MATSUMOTO

ここにきて主人公はどこか吹っ切れたようですね。

自分の最高じゃない部分も受け入れようとしています。

“誰でも”という部分から、自分だけでなく、他の人も勇気づけたいという想いが伝わるようです。

“マシン”は何を指しているのでしょうか。

ここでは心臓のことをいっているのだと思います。

何かを頑張るときに、一番頑張ってくれるのがこの器官ですからね。

人を機械に喩えると味気ないようですが、稲葉さんはよくこのような表現をしています。

2003年に発表された「BIG MACHINE」という曲もそのひとつですね。

人間は細胞という部品からできた機械のような存在かもしれない。

繊細さを吹き飛ばすようなロック的な表現だと思います。

裏を返すなら、世界に何億人もいる人間はみんな同じ部品から成り立っている。

しかし、それぞれに違う魂が乗って操縦している。

という熱い想いに変換することもできるでしょう。

Cメロとラストのサビ

抽象的なCメロ

飛んでゆく 消えてゆく すべては一瞬
アタマん中 カラダん中 激しい衝動

出典: デウス/作詞:KOSHI INABA 作曲:TAK MATSUMOTO