イントロの掛け声がNMB48らしい
”ウー、ハー”の掛け声で始まる「床の間正座娘」。
純和風のタイトル通り、勢いのある曲としてプロダクトされました。
合いの手のように入るカットシーンや振付が印象的です。
つい踊ってしまった読者もいるかもしれませんね。
MVをよく見ると随所に奇抜な振付があります。
何度かMVをチェックして発見してみましょう。
ヒールで正座している!?
障子の前を白間美瑠が通り過ぎた後、スポーツカーが背景のシーンへ。
ファッションの色合いは極彩色です。
冒頭でメンバーがピラミッド型に正座して立ち上がるシーン。
もしかして、ヒールを履いたまま正座しているのではないでしょうか?
MVでも、そのまま踊りに入っていることから確実でしょう。
撮影とはいえ、ヒールで正座をするとは思いもしなかったはず。
アイドルの苦労がMVの些細なシーンにも見てとれます。
1979年の名曲「ジンギスカン」に似てる!?
1979年のヒット曲
作曲家の池澤聡の年齢は謎ですが、「ジンギスカン」のヒットは1979年。
アーティストの名前もジンギスカンです。
きっと小さい頃に聞いたメロディーが大脳新皮質に残っていたのでしょう。
”ウー、ハー”の掛け声など「床の間正座娘」との類似点が見られます。
いわば和風のジンギスカンを現代に蘇らせたナンバー。
1979年の曲を2000年代生まれのティーンエージャーは知りません。
ファッションも音楽も繰り返されるのが理(ことわり)です。
もしかしたら、振付もジンギスカンをオマージュしたのかもしれませんね。
あえて追及はしませんが…。
オリジナリティ溢れる振付
ギャップが楽しい
両腕を思い切って振る独特な振付。
サビの手の形。
威勢のいい掛け声。
まるで岸和田だんじりを思わせるようなMVです。
こうした大胆な振付をNMB48がやるからウケるのでしょう。
普通なら男性ユニットが使うような振付も盛り込まれています。
AKBグループの特色として男女のギャップを逆手にとった演出が多くあります。
「床の間正座娘」もその一つですね。
畳縁の柄は高麗の金
”和”がテーマの「床の間正座娘」。
畳で正座するシーンも出てきます。
畳は日本伝統の畳。琉球畳ではありません。
畳には畳縁と呼ばれる飾りがあり、九条、織部などの呼び名がついています。
MVで目に入るのは”高麗”と呼ばれる縁です。
高麗にも大紋、中紋、七宝などに分かれています。
大紋はMVに使用されている柄で紋が一つです。
中紋になると紋が二列ずつ配置されます。
色も白や黒があり、背景色が変わってきます。
高麗とは古代の朝鮮に存在した王朝。
畳縁にも朝鮮と交流の深い難波気質が表れています。