「FIVE RESPECT」の概要
「FIVE RESPECT」はSMAPが2002年にリリースしたアルバム「Drink! Smap!」に収録されている楽曲です。
タイトルにある「FIVE」とは「5」、すなわちSMAPのメンバー五人のことを指しています。
「RESPECT」は「尊敬」を意味する単語。
その歌詞には「SMAPメンバーの五人をもっと敬おう」というような内容が綴られています。
作詞作曲担当者にクレジットされている「N.マッピー」とは、実は中居さんのこと。
中居さんはこの変名によって、実はSMAPの楽曲を沢山手掛けています。
ナイナイ岡村さんの乱入
「FIVE RESPECT」と言えば、ファンの間でお馴染みとなっているのが「ナインティナイン岡村さんの乱入」です。
もともとナインティナインのお二人は中居さんとテレビのレギュラーを何年も一緒に務めた仲。
中でも岡村さんは「ジャニーズJr.」に扮してSMAPのライブに乱入したり、他のメンバーともつながりが深い人物です。
ナインティナインが出演するテレビ番組「めちゃ×2イケてるッ!」の「中居&ナイナイの日本一周」もそんな縁から始まった企画でした。
その「日本一周」企画の2002年放送回で、岡村さんはまたSMAPのライブに乱入。
この「FIVE RESPECT」を、ご自身を加えた「SIX RESPECT」として披露しています。
また2015年に放送された「FNS27時間テレビ」では、2004年、2011年以来の「ナイナイ&中居さん」によるトリオ司会が復活。
番組終盤のライブコーナーにて、SMAPと岡村さんによる「SIX RESPECT」も復活しました。
「FIVE RESPECT」の歌詞をチェック!(前半)
「FIVE RESPECT」は、既に述べたようにSMAPのメンバーが自らのことを歌った「SMAPのテーマ」とも言える楽曲です。
歌詞はメンバーごとにブロックが分けられていて、「一人のメンバーが他メンバーを紹介する」という流れによって歌われていきます。
メンバー紹介ブロック(1)「木村さん」
You're Funky, No.1!
Never gonna give up
エロエロボディー
空から降る星 オーラで弾く
感じたままに貫け ファイヤー
触れてみたいよ 近づけないよ
近づきたいよ 追いつかないよ
Beat Beat Beat
Beat Heart
鼓動を聞きたい 拓哉!
拓哉!
出典: FIVE RESPECT/作詞:N.マッピー,鈴木おさむ 作曲:N.マッピー
まず曲冒頭に用意されたのは木村さんを紹介するブロック。
これを歌うのが中居さんです。
中居さんと木村さんと言えば同級生。
「同じ学校で教室の机も隣り同士だった」というのはお二人自身による言葉です。
SMAPの中でも最年長の「お兄ちゃん」である二人が楽曲の中で共演しているこのブロックは絶対に聴き逃せないところ。
歌詞にある「Never gonna give up」は直訳すれば「決してあきらめることはない」となります。
まさに「SMAPの切り込み隊長」で負けず嫌い、何でも完璧にこなす木村さんを象徴した言葉です。
「空から~」の部分は、当時木村さんが出演していたドラマタイトルからの引用。
「近づきたい」「追いつかない」というセリフも中居さんが表現する「木村拓哉」をうまく言葉にしていると感じます。
また、最後の「拓哉!」もやっぱりファンとして反応してしまう部分。
中居さんから木村さんに対する普段の呼び名は「木村」という苗字の呼び捨てです。
それが下の名前「拓哉」になっているだけで、なんだかわくわくしてしまいます。
メンバー紹介ブロック(2)「草彅さん」
マイペース Going my way
Going my road 強引な君
免許取っても乗らないで
お前のドライブ
Dead or Alive
ハングル 生き生き
日本語カミカミ
ハングル辞典持った時点
速攻チョナンに変身分身
一口辛口 ツヨシ!
ツヨシ!
出典: FIVE RESPECT/作詞:N.マッピー,鈴木おさむ 作曲:N.マッピー
続くブロックは草彅さんを紹介するブロックです。
これを、前ブロックで紹介されていた木村さんがボーカルを引き継ぐ形で歌います。
草彅さんと言えば、何年経っても純粋で天真爛漫、良い意味で子供らしく無邪気な性格の持ち主。
この「マイペース」や「Going my way」もそんな性格を言い表した歌詞です。
「ハングル」という言葉もあるように、韓国語の習得にもその才能を発揮した草彅さん。
韓国人キャラクター「チョナン・カン」としても一時期活動していました。
ハングルは現地の人に称賛されるほど流暢に話すのに日本語は「カミカミ」になってしまう、というのも草彅さんらしいエピソードです。
「一口辛口」は、時々物事の本質を捉えた鋭い発言をする、実はとても頭脳明晰な草彅さんに似合う言葉だと感じます。
中間のブロック(1)
Wanna be cool
Wanna be hot
Wanna be pop
Wanna be high
Wanna be star
Wanna be up
We wanna ホントに No.1?
You're fine You're shine
今 俺fine 素敵なmind
Shit, Heat, Bet,
Check it out We wanna
勝手にRESPECT!
出典: FIVE RESPECT/作詞:N.マッピー,鈴木おさむ 作曲:N.マッピー
この部分はメンバー紹介のつなぎの部分です。
「格好良くなりたい」「熱くなりたい」など、まだまだグループとして精力的に活動してきたいメンバーの心情を表現しています。
「We wanna ホントに~」は等身大の彼らの気持ちを言い表した言葉。
こういった庶民的な言い回しを素直に口にしてくれる彼らにまた好感が持てます。