私は今夜星の中にいます
私が夜を輝かせるのを見てください
小さなファンクとソウルで街を照らしている
だから私はダイナマイトのようにそれを照らします
出典: Dynamite/作詞:David Stewart,Jessica Agombar 作曲:David Stewart,Jessica Agombar
前半は先述の通り「僕が人生を明るく照らすから見ていてね」というメッセージです。
ファンクミュージックやソウルミュージックといった音楽のジャンルを意味するワードも含まれていますね。
音楽やリズムで人生を彩り、ダイナマイトのように輝かせるといった内容です。
「Dynamite」はそのままダイナマイトという意味もありますが、「とても」「すごく」といった意味もあります。
とても輝かせる、華やかに輝かせるといった豪華なイメージになりますね。
ともに踊ろう
差別のない人生を楽しもう
Bring a friend join the crowd
Whoever wanna come along
Word up talk the talk just move like we off the wall
出典: Dynamite/作詞:David Stewart,Jessica Agombar 作曲:David Stewart,Jessica Agombar
和訳は以下になります。
友達も集まりに参加しよう
一緒に来たい人は誰でも
私たちは狂ったように踊るんだ
出典: Dynamite/作詞:David Stewart,Jessica Agombar 作曲:David Stewart,Jessica Agombar
ただ単純に友達を連れておいでというよりも人種や性別、年齢等に分け隔てなくみんなで!といったニュアンスに感じられます。
人生を楽しむのに人種や性別、年齢なんか関係ないという彼らからのメッセージが伝わってきますね。
というのも「off the wall」には「狂ったように」という意味だけでなく「壁を取り払う」という意味もあるのです。
またこの部分はマイケル・ジャクソンの楽曲「off the wall」ともかけているようにも捉えられます。
マイケル・ジャクソンは自身の楽曲の中でも人種差別問題に言及した人の1人ですね。
マイケル・ジャクソンの「off the wall」も人生の素晴らしさについて歌われた楽曲になっています。
まさに今回の「Dynamite」の歌詞と似たようなメッセージ性をもっていますね。
ダブルミーニングによってこの楽曲の伝えたいことがより深くなっていくのも魅力です。
これからが肝心なところ
Day or night the sky’s alight
So we dance to the break of dawn
Ladies and gentlemen,
I got the medicine so you should keep ya eyes on the ball,huh
出典: Dynamite/作詞:David Stewart,Jessica Agombar 作曲:David Stewart,Jessica Agombar
この部分の和訳は以下になります。
昼も夜も空が降り注ぐ
だから私たちは夜明けまで踊ります
皆様私は魔法を手に入れたから目を離さないでくださいね
出典: Dynamite/作詞:David Stewart,Jessica Agombar 作曲:David Stewart,Jessica Agombar
ここでの「空」は人生のことを指しています。
人生は明るいときでも暗いときでも輝いていることを表現しているのでしょう。
また対照的に「夜」は人生の終わりを意味しています。
人生が終わる時まで楽しもう!と誘いかけているようにも感じられる内容です。
歌詞には辛い時期でも諦めず、その先にある人生や小さな幸せから目を離してはいけないというニュアンスもあります。
こうしてヒット作をリリースし続けるBTS自身からも目を離さないでという意味も含まれているのではないでしょうか。
BTSが「Dynamite」で伝えたいことは?
「Dynamite」には新しい道に進むにあたり、前向きなワードが散りばめられています。
メンバーも語っているように、ポジティブで強いエネルギーが伝わってくるような内容でした。
人生には辛いことが続き、暗い時期もあります。
発売時に世界中が危機を迎えている状況だったからこそ、この「Dynamite」という楽曲が人々の心に響いたのでしょう。
ただ単純に元気を出してというのではありません。
全ての人々に手を差し出しながら一緒に連れて行こうとするような歌詞に優しさを感じました。
前述したように「rolling stone」や「off the wall」といった言葉遊びにも彼ららしさが滲み出ています。
重くなりがちな人生というテーマを明るく軽やかに歌いあげているところも魅力ですね。
自然と身体が動いてしまうようなリズムとしっかりしたメッセージ性。
この楽曲が世界的にヒットしたのは必然だったようにも思えます。