m-flo E.T.
彼らが2019年11月にリリースした「E.T.」が少しずつ注目を集めています。
「E.T.」は同じく彼らが11月にリリースしたアルバム「KYO」に収録。
E.T.と聞くと有名なSF映画を思い出しますが、どうやら違うようです。
“Emotional Trap”直訳すると”感情の罠“になります。
感情の罠とはいったい何なのか?
歌詞の中から答えを探していこうと思います。
夜の街、誘惑
一瞬だけ
彷徨う Midnight
煌めく街に騙されたい
感じさせて一瞬だけでいいから
Emotional, emotional
Emotional, emotional trap
出典: E.T./作詞:m-flo、Emyli 作曲:m-flo、Emyli
看板立て並ぶ、ネオン街を彼女は歩いています。
夜の街で騙されるとなると、女性が悪い男に引っかかる場面を想像できます。
彼女は後のことなど考えずに、今この瞬間を楽しむことを優先しているようです。
それも一瞬だけでもいいと歌っているあたり、かなり必死さが伝わってきます。
彼女を満足させる相手は見つかるのでしょうか?
英語パート突入
Intentionally haphazard
go where the wind blows, go with the flow
cause I don't know where this gone take us
I don't wanna blame
but they made us follow all the rules in the Matrix
出典: E.T./作詞:m-flo、Emyli 作曲:m-flo、Emyli
「仕組まれた偶然
風が流れる場所に、流れと共に行く
だって私はこの流れが、私たちをどこに連れていくのか知らないから。
文句は言いたくない
けど、この流れは私たちをマトリックスのルールに従わせてくる」
始めに難しい用語が出てきたので少し説明します。
「マトリックス」、映画でも有名な単語ですね。
これは「ものを生み出すもの」という単語です。
マトリックスのルールとは言い換えると、私たちを作った神様のルールとも言えるでしょう。
そして、そのルールこそ「男女の出会い」だと、ここでは歌っているようです。
男女が結ばれるとき、運命的や偶然などという言葉はよく使われます。
しかし、私たちは常に本能的に相手を求めています。
そう考えると出会いというのは必然のように思えますね。
また歌詞の中で語られる“風”は“直感”とも言い換えることができそうです。
行き先も分からないまま。彼女は直感に従って街をさまよいます。
ただ、この直感の先には出会いがあるはずです。
続く英語パート
私は知っている
I know what they want, what they gave us...
I know who they are, what the face is...
(But) I know who I am, where I came from
出典: E.T./作詞:m-flo、Emyli 作曲:m-flo、Emyli
「私はこの流れが何を欲しているのか、何を与えてくれるのか分かるわ
私は流れが誰なのか、どんな表情かも知っているわ
(でも)私は私が誰なのか、私がどこから来たのかも知っている」
彼女は自分の直感が、どこに導いているかを十分知っているようです。
自分のことも、風の流れのこともよく分かっています。
頭で分かっていても、本能にはあらがえないときが私たちにはありますね。
ここで歌っているのは、まさにそのことなのでしょう。
相手を求めてしまう欲求から、私たちは逃れられないのです。
夢を追いかける
I' mma chase it
all the big dreams I have to make it
waited too long I got no patience
not like the rest of them on another status
出典: E.T./作詞:m-flo、Emyli 作曲:m-flo、Emyli
「私は追うつもりよ
私が果たさないといけない大きな夢をね
もう我慢ができないほどに長い間待っていたわ
他の人たちが我慢できないほどにね」
夢というのは、後の歌詞に出てくるリーダーになることでしょうか?
彼女は今このときを、誰よりも待ちわびていたみたいですね。
今、彼女は一夜の相手を求めています。
けれども、いつもは大きな夢を追っている一人の女性なのかもしれません。