「シーズンワン」
アルバム収録曲
MVはこちらから!
曲のストーリーを味わおう
主人公は片思い
君は僕をどう思ってるのかな
そう思って 半年経つのに
ねえ 君も同じ想いだったりして
んん、どうか そうありますように
出典: シーズンワン/作詞:兼丸 作曲:兼丸
いよいよ歌詞を見ていきましょう。
まず、この曲の主人公はどんな人物なのでしょうか?
ずばり男子学生だと思われます。
MVにも、少女に想いを寄せる少年が登場していますね。
主人公が想いを寄せる「君」とは同じクラスのようです。
これは歌詞から読み取れます。
また、複雑な想いを抱いていることから、少なくとも中学生以上ではないでしょうか。
単なる「好き」「嫌い」ではなく、相手の周りのことまで気にかけているからです。
これは精神的成長とともに、視野が広がらないと考えづらい事柄だと思われます。
主人公は、歌詞に登場する「君」に恋心を抱いています。
しかし、まだ相手に気持ちを伝えてはいません。
相手の気持ちが自分に向いているか、1人で考えている状況です。
「理解を超える」ってどこ?
理解を超えた場所で思う
君が彼女なら それだけで良いんだ
くだらないことですぐに笑う
あぁ、君がいればなぁ
出典: シーズンワン/作詞:兼丸 作曲:兼丸
歌詞に登場する「理解を超える」という表現も見ていきましょう。
一体どんな場所のことをさしているのでしょうか?
これは、物理的な場所ではなく「心」のことをさしています。
多くの人は、物事をまず頭で理解しようとします。
目の前で起こった出来事の意味を考えて、思考で処理しようとするのです。
「理性的」と表現しても良いかもしれません。
しかし、私たちが物事を理解するためには、理性だけが必要なわけではありません。
心を取り残してはいけないのです。
心は直感を司り、「第六感」や「虫の知らせ」など、理性を超越した情報を伝えます。
日常的には、「感情に流されるな」と言われることもあり、心は邪魔者扱いです。
しかし深い知識や深い感覚は心の領分。
理性では説明できないこと、理性では誤魔化しきれないことを、心は知っています。
恋心もそのうちの1つといえるでしょう。
主人公は、理性的に「君」が好きなわけではないようです。
「君」の地位や、お金や、自分にもたらす利益を見ているわけではありません。
主人公は「君」の人間性に恋しているのです。
人間性を、理路整然と説明するのはなかなかに難しいもの。
心で感じることは、説明を受ける前から力強いからです。
証明する必要も感じないかもしれません。
「君」が彼女になってくれたら。
主人公が心から願っているのは、ただそれだけです。
いちばん近くにいたい
いろいろな「君」の顔
笑ってる君が良くて
なんなら泣いてる君も見たくて
誰より些細な君に気付いて居たいと思ったんだ
出典: シーズンワン/作詞:兼丸 作曲:兼丸