2001年の名曲

何度もカバーされてきた

【secret base ~君がくれたもの~/ZONE】夏の終わりを感じる切ない歌詞の意味を解釈!の画像

「secret base~君がくれたもの~」は2001年8月に発売されたZONEのシングル曲です。

井上真央さんのドラマ主題歌に起用され、広く聴かれるようになりました。

井上真央が出演のドラマ『キッズ・ウォー3(およびファイナル)』の主題歌。70万枚のヒットを飛ばしたZONEの代表曲の一つで、出荷枚数では100万枚を突破している。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/Secret_base_~君がくれたもの~

切ないメロディーが哀愁を誘い、なぜか懐かしさを感じさせる楽曲です。

オリジナル以外の数多くの歌手がカバーし、現在まで長く歌い継がれているのも特異的。

特にテレビアニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』のキャラクターによるカバーは話題になりました。

アニメのキャラクターを含むたくさんの歌手が歌い、大勢のリスナーの共感を得てきたこの楽曲

いったいどんな歌なのでしょうか。歌詞に迫ってみたいと思います。

10代の少女が歌うみずみずしさ

バンドル

「secret base~君がくれたもの~」を歌っていたのは”ZONE”というガールズバンド

楽器も演奏するようになり、バンドル”というジャンルに位置付けられたそうです。

デビュー時には、「バンド」でもなく、また「アイドル」でもない、音楽ユニットの新ジャンル「バンドル(BANDOL)」として売り出される。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/Secret_base_~君がくれたもの~

デビューした2001年に発売されたこの楽曲は、3枚目のシングルでした。

メンバーは全員、札幌市出身。彼女たちは当時なんと平均年齢15歳という若さ。

とても自然でかつ、つややかに伸びのある声にリスナーたちは感銘を受けたのです。

みずみずしいという表現がピッタリでしょうか。

彼女たちの声によって、頭の中に情景が無限に広がっていったように記憶しています。

冒頭から予感させる別れ

君と夏の終わり 将来の夢
大きな希望 忘れない
10年後の8月
また出会えるのを 信じて
最高の思い出を…

出典: secret base~君がくれたもの~/作詞:町田紀彦 作曲:町田紀彦

では、さっそく歌詞をみてみましょう。

冒頭、サビのメロディーから始まるのですが、透明感のある歌声が切なく響きます。

今は夏の終わり。ひとつの季節が終わろうとしています。

それは君と僕の物語も同じ。大きな区切りのときにいるのです。

今まで当たり前のように同じ通学路を通り、同じ教室で過ごし、同じ時間を共有してきた友達。

今から進む道は、友達とは別の道だったのです。

将来の夢を話し合ったり、大きな希望を分かち合ったりした友達との別れ。

淋しい気持ちを押し殺し、「また出会えるのを~」と心を決めます。

「10年後に」という具体的な数字が、リアリティを高め、映像が頭に浮かんでくるのを助けてくれます。

二人の基地=secret base

秘密基地

出会いは ふっとした 瞬間
帰り道の交差点で 声をかけてくれたね "一緒に帰ろう"
僕は 照れくさそうに カバンで顔を隠しながら
本当は とても とても 嬉しかったよ

あぁ 花火が夜空 きれいに咲いて
ちょっとセツナク
あぁ 風が時間とともに 流れる

嬉しくって 楽しくって
冒険も いろいろしたね
二人の 秘密の 基地の中

出典: secret base~君がくれたもの~/作詞:町田紀彦 作曲:町田紀彦