リリース情報
大槻真希の1stシングル
【memories】は1999年12月1日にリリースされました。
これは大槻真希の記念すべき1stシングルです。
同曲のほかには「夜明け前」という楽曲を収録。
このシングルを経て、大槻真希の人気は伸びていくこととなりました。
【memories】は大槻真希の代表曲ともいえる曲です。
過去と未来を比べ、希望や期待を抱かせるような歌詞。
聴いているとどこかワクワクするようなフレーズが並びます。
幼い頃のような胸のときめきを思い出させてくれる楽曲です。
彼女のデビューという門出を飾るにはふさわしい曲といえるでしょう。
人気アニメ「ONE PIECE」1期のエンディングテーマ
【memories】でスタートを切ったものがもう1つあります。
「ONE PIECE」は、1999年の10月20日から1話が放送開始となりました。
同曲はその第1期エンディングテーマソングに抜擢。
主人公ルフィたちの旅の始まりを飾った曲でもあるのです。
「ONE PIECE」の人気もあり、同曲はより一層注目を浴びました。
「宝」「地図」といった歌詞が散りばめられている同曲。
まさに海賊をテーマとした「ONE PIECE」にピッタリです。
また、第1期はルフィが仲間を集める段階の話。
同曲も「これから旅立つ」といった趣旨の歌詞が目立ちます。
「今これからまさに旅に出る」といった歌詞が、ルフィと重なりますね。
これから一体何が起きるのか。
過去の描写
幼い頃の記憶
小さな頃には宝の地図が
頭の中に浮かんでいて
いつでも探したキセキの場所を
知らない誰かに負けないよに
出典: memories/作詞:大槻真希 作曲:MORI JUNTA
冒頭の歌詞では、幼少期のことについて描かれています。
この歌詞に共感する方も多いでしょう。
子供の頃は何にだって目を輝かせたものです。
当たり前のことを奇跡のように感じ、何に対しても楽しめる。
そんな子供時代が、歌詞には赤裸々に描かれています。
ここでいう奇跡とは、文字通りの奇跡ではないでしょう。
日常の中の、ちょっとした幸せや嬉しい出来事のことだと考えられます。
子供はいつでも楽しみを探しています。
身体を動かしたり、絵を描いたり。
自分なりの奇跡を探す達人とでもいうべきでしょうか。
そして子供は常に一生懸命です。
歌詞ではそれを誰かと競っているようだと比喩しています。
子供は誰に言われるでもなく、がむしゃらに生きている存在です。
遊びに夢中になり、夜になればたくさん眠る。
そんな存在を、今となっては羨ましくも美しく感じるといったような歌詞です。
繊細な感受性
小さな頃から歌を唄って
夢見る心あたためてた
みんなで真似した秘密のメロディー
今度は上手に聴こえるように
出典: memories/作詞:大槻真希 作曲:MORI JUNTA
2番の歌詞でもこのような子供時代が描かれています。
ここでのキーワードは「音楽」です。
幼い頃からよく音楽に親しんだ、といったような内容が描かれています。
音楽は大人になってしまえば、至極身近な存在です。
しかし子供にとっては、胸を躍らせるほど魅力的なものなのかもしれません。
小さな胸に秘めた感受性は、大人のそれよりもはるかに繊細です。
子供は音楽1つで、期待に希望に、色々なことを想像できるのでしょう。
歌詞にも「音楽で希望生み出せるよう、準備していた」といった表現があります。
つまり子供は意図せず、音楽を介して夢や希望を膨らましていたということでしょう。
大きな夢をいずれ叶えるなど、様々な期待をしていたかもしれません。
続いて、「ひみつの…」という歌詞について掘り下げてみましょう。
これは子供同士の約束や会話のことを指すものだと考えられます。
仲の良い友達同士で交わした約束や、誓った夢。
大人になった今やそんなことを考える余地のない生活をしているかもしれません。
それでももう一度、できることならあの頃に帰りたいといった気持ちが描かれています。
現在の描写
主体性のない生活
今ではほこりだらけの毎日
いつの日かすべての
時に身を委ねるだけ
出典: memories/作詞:大槻真希 作曲:MORI JUNTA