始まりを告げる楽曲
「赤い糸 feat.ハジ→」はSA.RI.NAのサードアルバムである「光 –HIKARI」に収録されている楽曲です。
この曲はアルバムの1曲目に収録されており、「光 –HIKARI」の始まりを彩るとても大切な曲にもなります。
また、この曲では人気シンガーソングライターであるハジ→とコラボしており、そこも注目したい部分。
1人では決してできない2人の掛け合いが魅力的な一曲となっています。
恋物語の定番
この曲のタイトルは「赤い糸」。
赤い糸といえば運命の相手とつながっていると言われる、恋物語では定番ともいえるアイテムです。
運命の相手というイメージが強いためか、悪い意味で使われることは少ない赤い糸。
この曲もそのタイトルが示すとおり決して暗い曲ではありません。
幸せいっぱいな2人のやり取りを、歌詞を通して見ていきましょう。
それはいずれ「愛」になる
恋と愛の違いはいったいどんなものでしょうか。
自分のことだけしか考えられないものが恋、相手のことを考えるようになるのが愛という人もいます。
どちらにせよ、「愛」というものは出会ってすぐに芽生えるものではありません。
現実で相手を見つめて知っていくことで得られるものです。
とけはしない
夢じゃないよね? 何度もほっぺ つねったりして そんな毎日過ごした
俺だって夢のようさ キミとこうして居られるなんて
出典: 赤い糸 feat.ハジ→/作詞: SA.RI.NA,ハジ→ 作曲: SA.RI.NA,ハジ→,TAKAROT
目が覚めれば消えてしまうもの、それが夢です。
どんなに幸せな夢であっても一瞬で溶けて消えていってしまう、これはとても寂しいことです。
しかし、現実は違います。
現実はどんなに苦しくとも、一瞬で終わってしまうようなものではありません。
人は幸せな時ほどこれは夢でないかと疑ってしまうもの。
疑ってしまうのは、これが一瞬で終わってしまうことに恐怖しているからです。
だからこそこれは現実だと何度も自分に確認します。
ほっぺをつねって痛みを感じて現実だと信じる。
いかに今が幸せなのか察せられますね。
そして、そう思っているのは彼女だけではありません。
彼の方もまた、共にいられることが夢のようだと感じています。
それはやはり今があまりにも幸せだからなのでしょう。
何度もお互いに本当だと確かめ合う。
それはなんだか微笑ましいですね。
2人で育むもの
あなたのこと知れば知るほど 君のそばにいればいるほど
溢れてくる想いは 確かな"愛"なんだと そう思えたんだ
出典: 赤い糸 feat.ハジ→/作詞: SA.RI.NA,ハジ→ 作曲: SA.RI.NA,ハジ→,TAKAROT
最初はただその姿を眺めているだけでした。
どんなに気になっていても、出逢った当初からすぐに近づくということはできないもの。
けれども時を共に過ごすうちに相手のことを知っていき、そばにいたいと願うようになります。
時として、知りすぎると想いが冷めてしまうこともありますが、この2人はそうではないよう。
知っていくごとに相手への想いが募っていく。
そうして「恋」はひとつの「愛」へと昇華されていくのでしょう。
相手を追いかけていただけの「恋」は相手と育んでいく「愛」へと変わっていきます。
それは向き合うようになってこそ生じたものです。
夢のままでは決して芽生えることはなかったでしょうね。
そばにいるからこそ
笑顔こぼれる
私だって同じ気持ちあなたの隣にいたいから
喧嘩して笑いあって 素敵な思いでのアルバムを積み重ねて行こう
出典: 赤い糸 feat.ハジ→/作詞: SA.RI.NA,ハジ→ 作曲: SA.RI.NA,ハジ→,TAKAROT
喧嘩は1人ではできないものです。
2人いてこそ喧嘩ができ、相手を大切に思う気持ちがたがいにあれば喧嘩しても仲直りできます。
喧嘩するほど仲がいいとも言いますしね。
お互いを愛しいと思うからこそ隣にいても苦ではない。
素敵な「思いで」日々を過ごしているからこそ、その「思い出」も素敵なものになります。
そうして素敵な「思い」であふれたアルバムは、きっと読み返せば笑顔がこぼれるものでしょう。