何度言い聞かせても……。
「Jealous」の主人公は、何度も何度も「僕は彼女を愛していない!」と思おうとします。
でも、無駄な努力でした。だからこそ自分自身に腹が立つんですね。
あなたのことを愛していないと
何度も自分に言い聞かせるように
I’m Jealous of myself
あなたのそばにいると
I’m Jealous of myself
何もかも満たされてゆく
I’m Jealous of myself
切なさが騒がしくなる
I’m Jealous of myself
あなたがそばにいるだけで
出典: Jealous/作詞:Takeshi Senoo 作曲:Takeshi Senoo
好きな人をわざわざ嫌いになろうとするなんて、おかしいと思いますか?
繰り返しますが、複雑な男性心理が原因であると言うしかありません。
I’m Jealous of myself
あなたのそばにいると
I’m Jealous of myself
あなたがそばにいるだけで
I’m Jealous
出典: Jealous/作詞:Takeshi Senoo 作曲:Takeshi Senoo
よく考えたら、恋って怖いものなんですよ。
だって、自分以外の人間に心を奪われてしまうんですから……。
だからこそ、特に男性の場合は、「こんな気持ちは本当の自分じゃない!」と思いたがるのかもしれません。
女性は理解できない?男性の愛の心理を解釈
好きであるはずの人を、必死に「好きじゃない」と思い込もうとする……。
東方神起の「Jealous」では、そんな男性の心境が描かれていましたよね。
女性ファンには理解しがたいかもしれませんが、筆者は男なのでなんとなくわかります!
まずはたとえ話をして、「Jealous」の歌詞を解釈していきましょう。
「何でもいいよ」の心理
今は男性が料理をするのも普通ですが、家庭で料理をする人は女性のほうがやや多いでしょう。
多くの女性は、家族のためにがんばって料理を作るわけですが……それを襲うのは男性の心ない言葉です。
「今日、何を食べたい?」とリクエストを求めたのに、「何でもいいよ」という素っ気ない返事!!
その言葉に女性は、「私の気持ちをわかってくれない!」とショックを受けるわけですよね……。
ただ、男性の側から見ると、この言葉はまったく違う意味を持つんですよ。
男性にとって「何でもいい」とは、「君が作ってくれたものなら何でも食べたい」という肯定的な意味なんです。
「ならばはっきり言ってよ!」と思うかもしれませんが、そこは男女の考え方の違いです。
親しい人に気持ちを打ち明けたい女性に対して、男性は相手が誰だろうと自分の気持ちを表現しようとしません。
家庭生活に限らず、恋愛でも、「素直になれない男性の気持ち」により男女のギャップが生じることはあります。
それが「Jealous」という曲で表現されているんですね。
愛することを恐れる男性
たとえば、ラテン系の国やアメリカ合衆国などでは、男性が女性に「愛している」と言うのは普通です。
ですが、それ以外の多くの地域では、男性側から愛を告白することにはためらいがあるのではないでしょうか?
不適切な表現かもしれませんが、男性には「相手を服従させたい」という感情が備わっているからです。
つまり、「自分は何とも思っていないけれど、相手が自分を好きになったようだから付き合ってやる」……。
そんな「自分のほうが相手より上である」というストーリーを作りたがるわけですね。
特に、日本や韓国ではそんな傾向が顕著でしょう。
それなのに、「どうでもいい」はずの女性を愛してしまった!男として情けない!!
だから「自分は愛してなんかいない!」と思おうとするけれど不可能で、自分自身に「Jealous」してしまうわけです。
ちょっと複雑ですが、「Jealous」の歌詞で描かれた素直になれない男性の心理、理解できたでしょうか?
ミステリアスな「Jealous」のMV
洋館で踊る2人
「Jealous」の舞台となったのは、ミステリアスとも言うべき洋館です。
18世紀頃の建築でしょうか……優雅さとともに、どこか冷たさも感じてしまいます。
全体的に暗いのに、壁の装飾が輝くところが、「Jealous」で描かれた複雑な心を表現していますね。
そして場面は、レーザー状の光に照らされた空間へと移ります。
この場面も、「閉ざされた心に光が差し込む」様子を表現しているのでしょうか?
バックダンサーたちを含む息の合ったダンス、そして東方神起の2人のワイルドさ……。
誰もが満足できる仕上がりとなった「Jealous」のMV、最後まで見逃さないでください!