満たされるから、
た、た、足りてた分を落として
嫌になるんだよ
それで良かったって笑えるほど
大人じゃないのにさ

出典: あの夏に咲け/作詞:n-buna 作曲:n-buna

この歌詞はどんな意味なのでしょうか?

ひとつ手に入れようとしたら、ひとつを犠牲にする

そんなニュアンスに感じられます。

理由が明らかに

君が乗り込む、
バ、バ、バスの隙間に僕の場所はないから
君がいた想像だけが嵩んでいく
今日も人生俯瞰、オーバー

出典: あの夏に咲け/作詞:n-buna 作曲:n-buna

これは「君」とともにバスに乗れなかったシーンの理由です。

バスは満員。

自分が乗ろうとすれば誰かが下りなければならないでしょう。

ましてや、「君」が気を使って降りるなんてしたら嫌だと感じたはず。

それが事前に分かったから、せめて君のいる姿を書き留めたのだと思います。

正直、惜しいことをしたなと思いながらも、自分の気持ちは尊重したのですね。

勇気を出して…!

笑顔が見たい

君が歩けば花が咲く
君が歩けば空が泣く
君が笑えば遠い夏
笑う顔が書いてみたい

出典: あの夏に咲け/作詞:n-buna 作曲:n-buna

涼し気な「君」の姿。

「君」の泣き顔。

これらを書き終えた主人公は次に書きたいものが浮かんできました。

それは「君」の笑顔です

遠巻きに見ていたらもちろん書くことはできないですね。

でも、「君」の笑顔は世界の全てを素晴らしいものに変えるほど魅力的。

それを書く方法を主人公は分かっているみたいです…。

後悔している

夕立の中泣く君に
僕が言えるのなら
もう一回あの夏に戻って

出典: あの夏に咲け/作詞:n-buna 作曲:n-buna

涙を流す「君」を、声をかけることなくスケッチしていたあの日。

主人公はやはり後悔をしていたようです。

もう一度戻って言いたい言葉がある…。

いったいどんな言葉なのでしょうか?

声をかけたかった

君が泣いてる、
と、と、止まらない訳を僕は知っていたい
君に触れたら、
て、て、適当なことでも喋ってみよう

出典: あの夏に咲け/作詞:n-buna 作曲:n-buna

大したことをいう必要はない。

ただ、涙を流す「君」に声をかけたかったようです。

何を喋ればいいのか分からなかったのかもしれませんね。

口下手になる原因として「面白いことを話さないと」と考えていることがあります。

無理に言葉を絞り出そうとすれば、会話が困難になるものなのです。

主人公もそれだったのかもしれません。

でも、「どうして泣いているのか気になった」という気持ちさえあれば大体大丈夫

温かい気遣いは心に沁み渡るはずです。

照れながらも隣に…

※繰り返し

君がいたから、
た、た、退屈な日々も何てことはないのさ
君に笑って、て、照れるまま座って
バスの最終時刻、オーバー

出典: あの夏に咲け/作詞:n-buna 作曲:n-buna

冒頭のサビへと繋がりました。

ここでは…何だか素直な行動でほっこりしてしまいますね。

毎日を彩ってくれる「君」という存在。

主人公は距離を置くことなく「君」の隣へと座りました

2人でゆっくりとバスを待ちながら、話が盛り上がったのかもしれません。

最終バスの時刻すらオーバーしてしまいました。

でも、今までのサビのラストは焦りのようなものを感じられましたが、ここではそうでもありません。

幸せそうなラストです

素敵なハッピーエンドでした。