楽しそうに聴き手に投げかけているように思える「HEY」という掛け声。
これはsumikaが、sumika自身に投げかけた言葉でもあります。
ツアーは中止となり、もちろんお客さんとの距離も開いていく一方だったあの時。
先の見えない日々の中でどうにか音楽を取り戻したい、と願っていました。
sumikaのファンに、大変な日々を過ごす全ての人に、そして音楽を作り出す自分たちに向けて……。
全員を鼓舞し、再び踊りへと誘うような掛け声となっています。
これまで歩いてきた道は、どれだけ後悔しようと変えることはできません。
だからこそ、終わった日々にとらわれ、下を向いているなんてもったいないことです。
ここからまた始めることで、過去の自分を見返してやればいい!
sumikaが背中を押してくれるような、自然と元気が出るサビになっています。
自分を信じて
HEY HEY HEY
ゆっくりでいいだろう
ゆっくりでいいだろう
大丈夫。いけるよ
出典: Lamp/作詞:片岡健太 作曲:片岡健太
ここからリスタートするということは、大きな力と勇気が必要です。
気持ちは焦り、足元は震え、上手くいくかどうかの不安が心を覆い隠してしまうこともあるでしょう。
しかし信じるべきなのは「自分自身」。
自分はできると信じてあげなければ、できるものもできなくなってしまいます。
夢は口に出すと叶うといわれるように、「できる」の3文字が自分に大きな勇気を与えてくれます。
最初から大きな成果なんてあげなくていい、ただ少しずつ前に進むだけでいい……。
いつかその小さな変化が、大きな実を結ぶ日が来るはずです。
誰かと比べないで
頑張っていない人などいない
先をゆく人はどんな人
勇ましい足取り見惚れたら
似ている所がちゃんとあった
いてて
絆創膏が貼られていた
出典: Lamp/作詞:片岡健太 作曲:片岡健太
颯爽と駆け抜けていく足の速い人。
自分なんて到底追いつける存在ではない、と諦める前に、その人のことをよく見てみましょう。
晴れやかな笑顔の下には、たくさんの傷や絆創膏があるのがわかります。
そう、上手くいっているように見えるあの人も、さまざまな苦労を積んできているのです。
となれば、今まさに傷を作っている自分は、あの人の過去の姿だったのかもしれません。
この傷が治る頃には、あの人のように颯爽と走り抜ける自分がいる……。
そんな姿がイメージできたら、もうこっちのもの。
後はその未来に向けて、着実に努力を重ねていくだけなのです。
傷は隠さなくていい
傷がちゃんとあるなら
見せておいでおいで
勲章
いつかせーので
見せ合えば
出典: Lamp/作詞:片岡健太 作曲:片岡健太
後悔したり、消し去りたくなったりする思い出は、誰にでもあるものです。
多くの人はそれを「嫌な思い出」として隠してしまいますが、それも自分を構成する大切な要素。
あの経験がなければ、今の自分はここに立っていないのです。
周りの人はなんの失敗もしていないように見えるから、自分も傷を隠そうとしてしまいます。
しかし、誰にでも傷はあるもの。
違うのは、いつついた傷なのかということだけなのです。
傷の多さは、これまで頑張った証。
ならば胸を張って傷を見せ合い、自分自身で努力を認めてあげましょう。
そうすれば次第に、どんな過去も愛せるようになるはずです。
ヨーイドンで歩き出そう
なんでも出来る未来
HEY HEY HEY
笑けてくるだろう
笑けてくるだろう
失敗もいいだろう
HEY HEY HEY
葛藤もいいだろう
心配もいいだろう
当たり前さ
みんなそう
出典: Lamp/作詞:片岡健太 作曲:片岡健太
自分の生きてきた全てを出し切って、再び前を向き始めた人々の顔が笑顔でないはずがありません。
ある人は希望に胸を膨らませ……。
そしてある人は、自分の可能性にわくわくしながら……。
もうそこには、失敗を恐れ立ち止まっていた人たちの姿はありません。
大切なのは「恐れないこと」ではなく、「自分の全てを否定しないこと」です。
悩み、不安を抱き、迷いながら出した答えでも、自分自身の「声」であることには変わりません。
それらを受け入れて原動力にできるのは、他でもない自分だけなのです。
自分だけが特別に上手くいかないなんてことはありません。
遅いか早いかの違いだけで、誰しもが失敗や後悔を抱えて生きているはずです。
隣を見て、輝かしい姿に打ちひしがれるのはもう終わり。
自分の人生は自分にしか歩むことはできません。
ならば、信じるのは自分自身の足だけ。
着実に1歩を踏み出すために、しっかりと足を地につけて進んでいくしかないのです。