最愛の相手だったのに、なんて終わり方なんだろう!!

What a bright line!
あの罪に関してはそのまま
最愛!
夢の続きを知ったこのまま
ああ
夢の後先なんて
顧みる暇もないや
こうなってしまったよ、
誰のせい?

出典: https://twitter.com/bot_polka/status/920894442709458945

"bright line"は直訳すると輝線です。

輝線は、輝線スペクトルという言葉でも使われ、原子がエネルギーの高い状態からもとの状態へと遷移するときに放射される光を指し、元素によって色の違う、明るい光となって現れるのが特徴です。

ここでは、高まっている状態だと思っていた「君」との恋愛があっという間に無に帰してしまったことから、その鮮烈な一瞬の光のような最後に"What a bright line!"という言葉で、そのショックを表したのではないでしょうか。

「君の罪」とは、「僕」の心を奪ったことでしょう。

つまり、心は奪われ、あまりにも突然だったため「君」は最愛と呼べる存在のままなのに一方的に「僕」は振られてしまったのです。

そして、「夢の続き」とは君との未来を描く幸せのことでしょう。

そんな幸せを知ってしまったばかりなのに、これから私はどうしたらいいのという心の声が聞こえてきそうですね。

そして、今となっては最早、「夢の後先なんて顧みる暇もない」と途方に暮れているのです。

最愛の相手からこんな風に終わりを切り出されて、笑顔で去って行かれて、本気で愛していたからこそ引き止めることもできなかったという歌詞は、その気持ちを想像すると切なさで胸が締め付けられます。

こんな時に非力なのは「愛してる」から

愛が朽ちてしまったのかい 、朽ちる僕の街を差し置いて
僕は非力さ 愛してるさ Ah Ah
サヨナラは怖いものさ 今も繰り返されてる

出典: https://twitter.com/YO_ZENO/status/834578694429552640

どうしようもない振られ方をしたのに、「愛が朽ちてしまったのかい」と「僕」が心の中で呼びかけるのは、「君」の心のことを想っているからです。

こんな時に「僕」が自分本位になって「君」を追いかけたりすがったりできないのは愛してるからで、だからこそ「僕」は非力なのです。

「朽ちる僕の街を差し置いて」という歌詞は、自分の方がボロボロに崩壊していくのを感じながらも、そんなことも放り出して、「君」を想ってしまう姿を表しているのでしょう。

誰か冗談だと言って欲しい、胸が張り裂けそうな失恋

I cried and cried!
こんなもんじゃないんだ、って
冗談さって
最愛!
君はいつもみたいにその手で
ああ
あのときからきっと終わりは始まっていたんだね
まだ認められないよ
サヨナラさ

出典: https://twitter.com/bot_polka/status/920879317067874304

「こんなもんじゃないんだ」、「冗談さ」と泣き叫びますが、現実は変わりません。

別れの原因がわかっていなかった「僕」ですが「あのとき」と「君」の気持ちが綻び始めたきっかけのわずかな心当たりを手繰り寄せ始めます。

しかし、そうやって別れの原因が今までにあったとしても、「君」との別れは認められないのでした。

頭は「サヨナラ」だとわかっていても心が追いつかないのでしょう。

君の正義に為す術もない僕

What a bright light!
もうダメだよ
そして、さよなら最愛
あの罪を知っても、
もう居ないのさ
ああ
君は正義さ
きっと顧みる暇もないや
こうなってしまった
サヨナラさ
誰のせい?

出典: https://twitter.com/bot_polka/status/920879317067874304

「君」が別れを告げた後に去ってしまってから、ようやく自分が気づかずに犯していた、別れの原因となった「罪」に気づいた「僕」。

しかし、その原因がわかったところで「君」はもうここにはいないのでした。

もしかしたら「罪」とは言っても、冒頭の歌詞では「ちょっと待ってくれ」と言っていたくらいなので「僕」は本当は何もしておらず「君」の誤解なのかもしれません。

これは筆者独自の解釈ですが、「君」は「僕」が浮気していると誤解していたのではないでしょうか?

「君」は浮気していると想った瞬間からだんだん気持ちが冷めていき、「愛が朽ちてしまった」のですが、「僕」は全く身に覚えがないため、ここまでの歌詞のように、かなりの衝撃を受けていたと解釈すると、全ての歌詞が繋がり、腑に落ちますよね。

しかし、それが誤解であったとしても、「君」が「僕」に真相を確かめようとしない限り、悪いのは「僕」で「君は正義」のままなのです。

そして、完全に「僕」への気持ちが冷めている「君」はあっという間に新しい恋へと進んでいくはずできっと顧みてもくれないことは明確です。

「誰のせい?」と問いかけても答えなど誰も返してくれるはずがありません。

「僕」は「最愛」の「君」の「利己主義」が作り出した「正義」に、ただひれ伏すしかないのでした。

歌詞解釈からわかる、雫さんが「大正義」のヒーローになっていた理由

ここまでの歌詞解釈を読んで、「君」に「正義」がある状態で為す術もない「僕」があまりにも報われないと感じた人も多いのではないでしょうか。

それこそが「大正義」のヒーローが必要な理由なのです。

圧倒的な「正義」に、何も言い返せず、自分の幸福を押しつぶされて、それでも耐えて、飲み込んで生きている人たちがいる。

そんな人たちのヒーローであり、代弁者こそ「正義」にも勝る「大正義」のヒーローだという考え方なのです。

納得がいかなくて、でも、そんなことも言えないような時、心の中で、「大正義」のヒーローに助けを求めてみてはいかがでしょうか。

「大正義」は決して一般常識的に正しい考えでなくてもいいのです。

自分の心の中で、「大正義」のヒーローが現れて、自分の望んだ方法で事件を解決してくれたら、少しスッキリすると思いませんか。

「エレクトリック・パブリック」の歌詞のように、失恋となると、なおさら頭ではわかっていてもいつまでも心がついていかず、引きずってしまうこともあるのではないでしょうか。

だから、「大正義」の出番ということですね。

MV楽曲と、ぜひセットで聴いて欲しい一曲です。

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