「月色Chainon」に込められた想い
インタビューでセーラー戦士たちの想いが込められた曲であることが語られていました。
ということは、この楽曲は彼女たちの物語でもあると考えていいでしょう。
彼女たちの葛藤や大切な仲間を思う気持ちがこの楽曲の物語の根底にはあります。
白薔薇sumireって誰?
歌詞の意味を読み解いていく前に、作詞者について触れておきます。
作詞者の白薔薇sumireは原作者の竹内直子のもう1つの名前です。
竹内直子は原作者として間近でセーラー戦士たちの成長を見てきました。
そんな彼女が描くセーラー戦士たちの成長物語。どんな物語となっているのでしょうか。
繰り返されるキーワードが示すもの
「Chainon」の意味は?
この楽曲のタイトルに付けられた「Chainon」というワード。
聞きなれない言葉で、曲名を聞いて初めて読み方を知ったという人も多いでしょう。
「シェノン」と発音し、フランス語で「幸せを繋ぐ」という意味です。
幸せな世界を終わりにさせない、そんな決意を表しているのでしょう。
悲しみの噓とは
セーラー戦士たちが自分たちを奮い立たせるためについた噓ではないでしょうか。
噓をつくことはいけないことです。しかし、噓にはいろんな噓があります。
相手のことを思ってつく噓もあります。
セーラー戦士たちは戦いへ赴かないといけません。怖いという感情もあるでしょう。
その感情をごまかすために噓をついたのではと考えられます。
1つだけ「美しい」と言い換えられている部分があります。
仲間や愛する人のためについた噓だから、「美しい」と表現したのではないでしょうか。
セーラームーンの勇気
掬(すく)いあげた化石 moon fragment
出典: 月色Chainon/作詞:白薔薇sumire 作曲:小坂明子
この歌詞の1行目にある「moon fragment」を直訳すると「月のカケラ」です。
セーラームーンは月のプリンセスなので、月はセーラームーンを表しているのでしょう。
どんな困難が待ち受けていても諦めない勇気を「月のカケラ」と表現したのではと考えられます。
くじけそうになったとき、セーラー戦士たちはその勇気を思い出して頑張るのです。
絶望から始まる物語
「月色Chainon」は絶望から物語が始まっていきます。エリオスから救いを求められたセーラー戦士たち。
一方、世界はデッド・サーカス団により危機に瀕しています。その絶望感が歌詞にも表れているのでしょう。