そもそも共感できる歌詞の条件って?
aiko、椎名林檎、Cocco、浜崎あゆみ、西野カナetc...
いつの時代も女子の気持ちをストレートに代弁してくれるアーティストには共感が集まるもの。
古くは中島みゆきもそのひとりでした。
彼女たちが紡ぐ歌詞には共通項があります。
それは、そう思うのは自分ひとりじゃない、時には口にしてもいいんだと安心させてくれること。
「こんな悩みを持つのっておかしいのかな?」
「こんな欲望を持ってるなんて恥ずかしい」
そんな悶々と抱えがちな思いを肯定してくれるんですね。
加藤ミリヤの共感力
加藤ミリヤは2004年にメジャーデビューして以来、若い世代を中心に高い支持を獲得し続けています。
10年ひと昔と言われる世の中で、10年以上ものあいだ共感を呼び続けているのには理由がありそうです。
加藤ミリヤは鬱憤を発散するために幼いころから作詞をしていたといいます。
歌のヒーリング効果を誰よりも知っているのでしょう。
ラブソングに限らず打ち明けるにも勇気がいるような不安やいら立ちを題材にするのも特徴のひとつ。
パワフルな歌声とは裏腹な”癒し効果”が、長いあいだ若者からの共感を得ている秘訣のようです。
失恋ソングの隠れた名曲『Ture』について
加藤ミリヤが歌うラブソングといえば失恋ソングのイメージが強いかと思います。
『True』もご多分に漏れず、とくに叶わぬ恋をしている方にささる歌詞が紡がれています。
伸びやかで美しい歌声とスローなメロディがよりいっそう切なさに拍車をかけ、すぅっと心にしみこんでくる。
『TRUE LOVERS』にはあの名曲のカバーも収録
『Ture』の歌詞の解説に行く前に『TRUE LOVERS』の必聴ナンバーをご紹介します。
加藤ミリヤが清水翔太、SHUNと共にカバーした「今夜はブギー・バック feat.清水翔太&SHUN」です。
オリジナルは90年代に生み出された小沢健二とスチャダラパーによる同曲。
KREVAをはじめ様々なアーティストがカバーしていることでも知られています。