6位はEP「たりないふたり」の2曲目、「みんなちがって、みんないい。」です。
これから事件が起きそうな曲調にドキドキしてしまうものの、曲調に添うように1人1人の中に潜む闇を上手く歌詞に入れていますね。
ヒップホップの世界で、一口にラッパーといっても実に様々な人がいます。
ラップが好きだからラップをやっている人。
ラップバトルで勝つことを至上としてラップをやっている人。
後輩に大きな顔をしたいからラップをやっている人。
誰かにちやほやされたいからラップをやっている人。
みんな違ってみんないいのです。多様性があるからこそ、ヒップホップという世界が面白くなるのです。
ただし、自分と違う誰かをダサい、格好わるい、と攻撃しないこと!
どんなスタイルでいても構いませんが、それこそが一番ダサいことです。
茶目っ気交じりに、けれど強い意志で込められた人を攻撃する前に自分の腕を磨けというメッセージ。
それもまた、真摯にヒップホップに向き合うCreepy Nutsの2人らしい歌詞ですね。
5位、「たりないふたり」
5位はEP「たりないふたり」の5曲目、「たりないふたり」です。
最初から軽快に他人をディスっていく感じが、妙に気持ちいいこの曲。
「わかるわかる」と共感しながら聴いていくうちに、彼らのカッコよさもしっかりと伝わってきますよ!
この曲はCreepy Nutsの2人の自己紹介ソングにもなっており、歌詞にはお互いのダメな部分も含まれています。
サビで繰り返されていく「足りない」には、誰もが抱いているであろう、自分の欠けてる部分に関してのツッコミにも捉えられ、ライブで一緒に叫びたくなっちゃうでしょう!
4位、「メジャーデビュー指南」
4位はシングル「高校デビュー、大学デビュー、全部失敗したけどメジャーデビュー。」の3曲目、「メジャーデビュー指南」です。
会話形式で進んでいく歌詞が面白い楽曲になっていますよ!
メジャーデビューあるある的な会話が、ひたすら続いていくこの曲。
それだけでも十分クスクスしてしまうものの、サビではCreepy Nutsの「これが俺たちのHIPHOPだ」といった、メジャーデビューに対する意気込みもしっかり感じ取れますよ!
数多のアーティストが血を吐くような思いをして、やっと手に入れるメジャーデビューという称号。
けれど悲しきかな、彼らのアーティストとしての人生はそこで終わりではありません。
むしろこのメジャーデビューという地点が、新たな彼らの旅立ちの場所でもあるのです。
これまでと同じくらい、いやもしかしたら、これまで以上に過酷な道のりを歩かなければならない。
汚い大人の闇や忖度、業界の裏側を否が応でも覗き込まなければならない。
自分達が憧れていた、メジャーデビュー後の世界。
それはもしかしたら、魑魅魍魎の行き交う世界かもしれません。
それでも、彼らはこの世界で戦っていくのです。
自分達のラップで、自分達のヒップホップで。
どこまでいけるのかを試してみたいと、そう思ってしまったのですから。
気になるTOP3は!?
3位、「だがそれでいい」
3位はシングル「高校デビュー、大学デビュー、全部失敗したけどメジャーデビュー。」の1曲目、「だがそれでいい」です。
いかにも中二病をこじらせたような経験が詰め込まれた歌詞に、笑ってしまうような胸が痛くなるような…。
自分の学生時代を自然と振り返ってしまう曲になっていますよ♪
学生時代って、カッコよさの方向性が異常に偏っている男子も…確かにいましたよね。
まぁ、周りが見えてくると徐々にその失敗にも気付かされていくのですが。
大人になってその時代を振り返ってみると、そんなダメダメ(黒歴史)だった自分のことも、なんだか可愛かったり、愛しく思えてしまいませんか?
むしろ逆に充実してて、「それはそれでいい時代だったじゃねえか!」と、過去の自分を肯定してくれる歌詞に、きっと元気がもらえるでしょう!
2位、「助演男優賞」
2位はEP「助演男優賞」の1曲目、「助演男優賞」です。
気持ちいいくらいにノリノリになれるこの曲。
MVもすごく面白い仕上がりになっており、いろんな角度から時代をディスっている感じがたまりません!
最初からかっ飛ばしていくリリックが心地良く、普段HIPHOPを聴かない人にもおすすめしたくなります。
「芸達者な名脇役 現場に急行」など、サビの部分の歌詞と曲のバランスが特に最高なんです!
1位、「合法的トビ方ノススメ」
1位はEP「たりないふたり」の1曲目、「合法的トビ方ノススメ」です。
危険なニオイのする曲名ですが、この曲からCreepy Nutsを知った方も多いのではないでしょうか。
2人が持つ高い技術が織り成すHIPHOPのレベルの高さに、中毒性&人気の高さも納得です!!
妖艶さと大人の世界観を感じさせる音楽が、聴いた人を曲の世界に酔わせていく…。
セクシーに歌い上げる「気持ち良い事しよう」も、いい感じでヤバさを醸し出しており、ふわふわした感覚を味わえますよ♪
歌詞には、確かに危険なフレーズも含まれています。
しかし、「ヒップにホップで飛んじまえばイイ」と、合法的なトビ方をこの曲を通して教えてくれているのも面白いですね!!
「高層ビルの谷間から海の向こう」で始まるサビも非常に心地良く、一度聴いたら自然と口ずさんでしまうことでしょう。