Uruの9thシングル

「Break」はUruさんの9thシングルとして2020年10月に発売されました。

映画『罪の声』の主題歌「振り子」との両A面シングルとなっており、デジタルシングルとしても発売されています。

「Break」はアニメ『半妖の夜叉姫』のエンディングテーマに起用されている楽曲です。

このことからもUruさんの多方面での活躍を伺い知ることができるでしょう。

メロディは落ち着いた優しさがあり、Uruさんの透き通った歌声との親和性の高い心地の良い楽曲です。

しかし優しさだけでなく芯のある強さも感じられ、歌詞の世界観も見事に表現されています。

MVがYouTubeに公開されているので、そちらもぜひチェックしてみてください。

心の支えになっているもの

大切な思い出

記憶の片隅に
声がまだ残ってる

出典: Break/作詞:Uru 作曲:Uru

人の記憶の中には、はっきりと覚えている思い出もあれば、朧気にしか残っていない記憶もあります。

特に幼い頃の記憶であればどれほど大切な思い出であってもはっきりと覚えていないということもあるでしょう。

主人公の記憶の中にもそうした、かすかな記憶が残っているようです。

聞こえてくる声は誰のものなのかははっきりとは分かりません。

それでも、主人公にとって大切な人の声であることは間違いないでしょう。

その声は今の主人公の境遇の中で、心の支えになっているようです。

希望の光

痛む胸 擦りながら
見えてきた 道の先には
光がある

出典: Break/作詞:Uru 作曲:Uru

主人公は何か苦しい状況にいるのでしょう。

心の内に傷みを抱えながら、それでもその状況に立ち向かい、歩み続けてきたと想像できます。

その支えとなっているのが記憶の中にある声であり、希望でもあるのでしょう。

そうして歩みを止めなかったことで、今の状況から脱するための希望の光が見えてきました。

未来への歩み

後悔を重ねても

正しさは知らない
後悔は 何度したことだろう
それでも 信じた未来へ
遮るものを越えて

出典: Break/作詞:Uru 作曲:Uru

主人公はこれまでに様々な経験をし、その中には正しいとはいえないこともあったのかもしれません。

正しくないと自覚しつつ、それでもしてしまったこともあるのでしょう。

その度に自分の行いを後悔し続けてきたようです。

後悔が多ければ多いほど、ネガティブな思いに押しつぶされてしまう人もいるでしょう。

しかし主人公は後悔して後ろばかりをみてしまっているわけでもありません。

その後悔も抱えながら、それでも自分の信じている未来への歩みを進めているのです。

歩みの先にどれほど主人公を阻む壁があっても、それさえ乗り越えて行こうとする意思の強さが感じられます。

求めている強さは

欲しいのは見せかけの姿じゃなくて
ありのまま生きていく強さ
移りゆく時の流れに心を
見失ってしまわないよう

出典: Break/作詞:Uru 作曲:Uru