umh… いつしか時は流れ大人になった俺が
相も変わらず心で叫び続けている
俺は絶対勝つってよ
夜空には今日も星がまたたいていた
出典: sha・la・la・la/作詞:宮本浩次 作曲:宮本浩次
次のパートでは時が流れ、今の気持ちが歌われます。
大人になった今でも幼い頃と同じように「勝者になる」と想い続けているようです。
つまりその夢は未だ叶っていません。しかし敗者となったわけでもなさそうです。
人生における「勝ち」とはどんな状態を表すものなのでしょうか。
誰が見ても宮本浩次は「勝者」の部類に入る存在でしょう。
しかし彼はまだまだ人生という名の戦いの真っ只中にいるようです。
常に全力で挑み続ける姿勢は宮本浩次の魅力の一つであり、そのエネルギーは歌にも表現されています。
この星空がある限り
夢は
sha・la・la・la sha・la・la・la sha・la・la・la you
「お前はどこまで夢 追いかけるつもりなんだい?」
sha・la・la・la sha・la・la・la sha・la・la・la
空にはあの頃と同じ星がまたたいている 今日も 空には
出典: sha・la・la・la/作詞:宮本浩次 作曲:宮本浩次
サビはどこまでも伸びていきそうな「sha・la・la・la〜」というコーラスで彩られます。
「」で括られた台詞パートは自分自身への問いかけです。
幼い頃に夢を誓った星空が大人になった今も同じように瞬いています。
この星空がある限り、あの日の誓いを思い出し、どこまでも夢を追いかけていくのです。
いかした大人になりたい
二十歳の頃の夢
星に願いをかけた二十歳(はたち)の頃
いかした大人になりたいってよ
粋で洒落てて金持ちで
愛する人のためには命さえ捧げる そんな大人さ
出典: sha・la・la・la/作詞:宮本浩次 作曲:宮本浩次
2番では二十歳の頃の夢が歌われます。
それは「いかした大人」になることです。
1番で歌われた「勝者」よりも少し具体的な表現になりました。
誰もが憧れるかっこいい大人になりたい。
二十歳の頃もまた、幼い頃と同じ星空に願いました。
白髪まじりでも
umh… いつしか時は流れ 白髪まじりしたり顔して街をゆく俺が
心の中で叫び続けていた
いかした大人になりたいってよ
立ち止まって夜空見上げたのさ
出典: sha・la・la・la/作詞:宮本浩次 作曲:宮本浩次
そして歳をとった今、やはりまだ「いかした大人」を目指しています。
「勝者」 よりは少し具体的にはなったものの「いかした大人」もまた抽象的なものです。
決してそうなる為にはっきりとした条件や資格があるものではありません。
宮本浩次は側から見ればれっきとした「いかした大人」に見えます。
でも彼が目指す夢の道は、自分自身との戦いの道です。
どうすれば勝てるのか、いかした大人になれるのか、ずっと変わらず瞬く星空に問いかけます。
どこまでも追い続ける夢
夢は
sha・la・la・la sha・la・la・la sha・la・la・la you
「お前はどこまで夢 追いかけるつもりなんだい?」
sha・la・la・la sha・la・la・la sha・la・la・la you
さあ行こうぜ
sha・la・la・la sha・la・la・la sha・la・la・la la・la・la…
明日も夢追いかけ続けるのさ sha・la・la・la
出典: sha・la・la・la/作詞:宮本浩次 作曲:宮本浩次
宮本浩次が【sha・la・la・la】で歌う夢とは「人生の勝者になること」と「いかした大人になること」でした。
少年時代にレコードデビューし、エレファントカシマシで一世風靡、今はソロシンガーとして最前線で活躍。
他人から見れば「勝者」であり「いかした大人」以外の何者でもありません。
でも彼が幼い頃、二十歳の頃に星空に思い描いた「自分像」にはまだまだ遠いようです。
まだゴールじゃない、まだ夢の途中だ、という気持ちがひしひしと伝わってきます。
2018年から始まった宮本浩次のソロ活動は決して腰を据えたベテランミュージシャンの活動ではない。
まだまだ全力で立ち向かっているんだ、という想いも感じとることができます。
真っ直ぐで男らしい侍のような精神と魂、シンガー宮本浩次の本質が詰まった楽曲だといえるでしょう。