といった憤りや葛藤の募った歌詞、メンバーの物憂げな表情などメッセージ性の強いPVになっています。
「僕たちの戦争」の作曲・編曲は「サイレントマジョリティー」を手がけたバグベア・久下真音のコンビ、PVの監督は丸山健志が務めました。
ユニット曲ではシングルの表題曲のPVなどと違って、メンバーが限られているため1人1人をじっくりと見られるのが魅力の1つ。
表情からはクールさが漂いながらも、どこかユーモラスな振り付けとなっており、参加メンバーの魅力が引き出されていますね。
「僕たちの戦争」に隠されたメッセージ
歌詞の世界観
欅坂46の楽曲においてパフォーマンスの面で重視されているのはその楽曲の持つメッセージです。
メンバーは欅坂46の振付を担当しているTAKAHIROと話し合い、ダンスにもその意味を込めてパフォーマンスしています。
そのメッセージが1番端的に表されているのが、歌詞の世界観だと考えられます。
「僕たちの戦争」では、思春期における恋愛での大人たちに対しての反抗が描かれているのでしょう。
この楽曲における「戦争」という言葉。
主人公とその恋人が、両親を始めとした周囲の大人たちへの反抗をそのような言葉で表現したのでしょう。
行き場のない胸の中にあるその熱い気持ちが、主人公に怒りの感情をもたらしているのだと考えられます。
まだ未熟で、現状を大きく変えられるほどの力を持っていないがために思い悩むことも多いのが思春期です。
愛や怒りといった真っ直ぐな感情は、大人になるにつれて表現することが少なくなります。
皆、そうしたやり切れない思いをひた隠しにして日々を生きているからです。
若いからこそ、そうした感情をストレートに表現できる面もあるでしょう。
欅坂46においてグループのコンセプトの1つとなっているのが、「周囲への反抗」。
彼女たちのそのエネルギーは、世代を超えて多くの人たちのそんな行き場のない気持ちを救っているといえます。
この楽曲にもそんな「欅坂46らしさ」が詰まっているといって良いでしょう。
ちなみに
FIVECARDSの五人に迫る
「僕たちの戦争」でデビューしたユニットFIVECARDS。それぞれのメンバーの魅力に迫っていきたいと思います。
上村莉菜(うえむら りな)
長沢菜々香(ながさわ ななこ)
土生瑞穂(はぶ みずほ)