たまに重なり合うよな 僕ら
扉閉じれば 明日が生まれるなら
遊ぼう 一緒に
出典: うちで踊ろう/作詞:星野源 作曲:星野源
たまに重なり合うとは、自粛生活など日々の生活が大きく変わる前の自分たちを表現しています。
必要なときに集まり、歌を歌い踊っていた自分たち。
自粛生活になって、それさえも難しくなってしまった。
けれど、変わらないことがあります。
それはまた明日がやってくるということ。
どこの場所で何をしていても、明日が来るのは皆同じ。
だったらそれぞれの場所でできることをして遊んで楽しもうと誘っています。
扉を閉じれば
この歌詞の中にある「扉を閉じれば」とは、自粛生活そのものを表現しています。
扉を閉じれば明日が生まれるなら、とは自粛生活をすれば感染症が終息しみんなが安心して過ごせる未来。
そんな未来が約束される今なら、家の中でできることをして一緒に遊ぼう。
ここで遊ぶものは、もちろん音楽。
星野源さんは、自粛生活ならではの音楽を使った遊びをしようとしているのです。
音楽を重ね合わせる
音楽に対する変わらない熱量
うちで踊ろう ひとり踊ろう
変わらぬ鼓動 弾ませろよ
生きて踊ろう 僕らそれぞれの場所で
重なり合うよ
出典: うちで踊ろう/作詞:星野源 作曲:星野源
どこでだって口ずさみ踊れる歌。
一つの場所に多くの人が集まらなくても、気持ちさえあれば一人でだって踊れるという意味が込められています。
変わらぬ鼓動とは、音楽に対する熱量。
生活が大きく変化する前に抱いていた、音楽への思いをそのままに。
歌って踊れるということは、生きている証でもある。
だから今いる場所で歌って踊ろうと誘っています。
今の時代であれば、インターネットも普及し連絡もすぐにとりあえます。
SNSを使用すれば、いる場所関係なく、人と人が繋がれる。
歌声を重なり合わせることもできるよ、という思いが込められているでしょう。
離れながらも重なり合う方法
星野源さんが伝えたい、離れていても重なり合う方法とは、まさに音楽のこと。
家の中に一人で過ごしていると、周りはしんと静まり返っていて寂しさや孤独を感じるかもしれません。
けれど、そこに音楽があれば一気に楽しい空間になる。
人の気配を感じられるようにもなるでしょう。
同じ曲を違う人が個々のアレンジを加え再生すれば、それぞれのアレンジが重なり一曲の音楽になる。
そのツールとなるのがこの「うちで踊ろう」なのです。
星野源さんはこの曲をあえてギターのみで弾き語ることで、他の人がアレンジしやすい状態に。
この曲を聞いた人たちは、一緒に歌う、楽器を重ねる、ダンスを合わせるなど、各々のやり方でコラボしています。
この曲こそがそれぞれの場所で、人々が重なり合うことを体現しているのでしょう。
悲しみの向こうにある未来
歌でつながる
うちで歌おう 悲しみの向こう
全ての歌で 手を繋ごう
生きてまた会おう 僕らそれぞれの場所で
重なり合えそうだ
出典: うちで踊ろう/作詞:星野源 作曲:星野源
今目の前に悲しみがあると、ついそちらに気持ちが向いてしまいませんか。
悲しみばかりに気を取られて、前を向けずに落ち込んでしまうこともあるでしょう。
けれど、悲しみを乗り越えた先をもっと想像して皆で乗り越えようと伝えています。
新型コロナウイルス感染症により身近な人たちが死んでいってしまう悲しみ。
やりたいことがたくさんあるのに我慢しなければならない悲しみ。
その悲しみはどうあっても拭いきれないけれど、いつかは乗り越えられるはず。
だからその乗り越えたときを想像して歌おう。
歌って踊れるのは生きている証。
直接は会えないけれど、それぞれの歌声を重ねよう。
そんな星野源さんの思いが込められています。