みんな知ってる名曲!スピッツの「涙がキラリ☆」
名曲
結成30周年を迎えた「スピッツ」幅広い世代に愛されているバンドです。知らない方はいないのでは?
「スピッツ」の曲はたくさんのヒット曲がありますが、中でも「涙がキラリ☆」は有名な曲ですね。
98万枚ものセールスを記録した大ヒット曲です。
CMでも何度も使われており、多くの日本人に届いているメロディーでしょう♪
ヴォーカル草野マサムネさんの透き通る高音でありながら、芯のある豊かな声。プロミュージシャンでも羨ましがられる声なんです。
「スピッツ」はメロディーがキレイなバンドなので歌詞にはあまり注目していないかも知れません。
今回はその独特の歌詞をみていきましょう。草野マサムネさんの言葉遣いや表現をピックアップしたいと思います。
「涙がキラリ☆」はハチミツに収録♪
ミリオンヒット♪
「スピッツ」の6作目のアルバムが「ハチミツ」です。このアルバムで「涙がキラリ☆」が聴けます。ミリオンセラーとなり「スピッツ」が大きくブレイクしたアルバム。
大ヒット「ロビンソン」も収録されており、スピッツワールドが世間に認められて作品ですね。
歌詞をみていきます♪
チェックしていきます!
目覚めてすぐのコウモリが 飛びはじめる夕暮れに
バレないように連れ出すから カギはあけておいてよ
君の記憶の片隅に 居座ることを 今決めたから
弱気なままのまなざしで 夜が明けるまで見つめているよ
出典: http://j-lyric.net/artist/a000603/l0036f5.html
「コウモリ」「バレ」「カギ」がカタカナになっていますね。これは独特な表現ですね。漢字ではなくカタカナになったことで柔らかい感じがでますし、言葉が抽象的になって広がる感じがします。
「コウモリ」は「男性」の比喩ではないでしょうか。「男性」が「恋人」を連れ出すために会いに行くところの描写ですね。
「カギ」というのは「恋人」の家の「カギ」でしょうか。「恋人」がこっそり開けておくようですね。密会のドキドキ感が感じられます。
夜にしかこっそり会えない2人は一晩中見つめ合っています。なんともロマンチックな歌詞ですね。スピッツらしい甘酸っぱい香りがします。
天の川?
同じ涙がキラリ 俺が天使だったなら
星を待っている二人 せつなさにキュッとなる
心と心をつないでる かすかな光
出典: http://j-lyric.net/artist/a000603/l0036f5.html
「キラリ」もカタカナですね。この「キラリ」という言葉は普通の歌詞には出てこない言葉です。これも草野マサムネさんの印象的な言葉の世界です。すぐに「スピッツだ!」と分かってしまう表現ですね。
明け方になって2人には別れの時間がきます。「男性」は帰らなくてはならないので「恋人」とともに涙を流している。切ない時間ですね。
2人は別れたくないので同じ気持ちの涙を流しながら星に願いをかけます。織姫と彦星のように結ばれますようにと。切ない情景がイメージできる歌詞ですね。
「かすかな光」が2人をつないでいます。でも「かすか」なので今すぐにも途切れそうですね。この2人はどうなってしまうのでしょうか。
ここでの「俺が天使だったなら」という表現は「男性」が今の自分にもっと力があれば「恋人」とずっと一緒にいられるのに、と願望を抱いてるのではなかと思います。変身願望ですね。
ガイコツは何?
浴衣の袖のあたりから 漂う夏の景色
浮かんで消えるガイコツが 鳴らすよ恋のリズム
映し出された思い出は みな幻に変わってくのに
何も知らないこの惑星は 世界をのせて まわっているよ
出典: http://j-lyric.net/artist/a000603/l0036f5.html
夏祭りでしょうか?浴衣を着た「恋人」の袖を「男性」は見つめています。
そして「ガイコツ」が突然歌詞に出てきますね。ちょっと不思議な印象があり、急に出てくると驚きますから印象にも残ります。そして、この「ガイコツ」とは「男性」ではないでしょうか。
「ガイコツ」とは「男性」の気持ちの喩え。「恋人」への揺れ動く心を「ガイコツ」で表現しています。「ガイコツ」とは亡くなった者の象徴なので気持ちが浮かんだり消えたりしている様子。幽霊のイメージもあるかも知れません。
最後の部分はそんな気持ちの「男性」とは関係なく、世界の時間は刻み続けるという歌詞です。無常な世界を提示しているのではないでしょうか。小さな2人と大きな世界を対比して描写しています。