下水道に落ちてく
悲しみの音がする
愛し合った日々さえも
暗く深い記憶の底
君を抱いてしまったら
同じ過ち 繰り返すよ
もっと傷つけてしまう
突き放せる勇気をくれ
出典: ここにいる理由/作詞:秋元康 作曲:長谷川湊
さらに2番のサビ前までの歌詞ではその緊迫感を増していきます。
雨の音を悲しみの音と表現しています。
ここも冷淡な感情が入り混じっている表現ですね。
愛し合った日々も今は暗い記憶の底にあるものだと歌っています。
相手のことも考えながら、このままではいけない、突き放せる勇気が欲しいということを伝えています。
あきらめるまで
どれくらい待てばいいのか?
どうしようもないとあきらめるまで
サヨナラはきっかけなんだ
もう一度 キスをする理由はない
さっきからわかっていても…
出典: ここにいる理由/作詞:秋元康 作曲:長谷川湊
どうしていいか分からない複雑な感情
ここで読み取れるのは、まだ「あきらめてはいない」ということです。
あきらめるまでここに立ち尽くしているのか、でもずっと立ち尽くしているということはまだあきらめていないとも言えます。
さよならとどちらかが切り出せばあきらめもつくでしょう。
でも二人は動かない。
でも二人は何も言わない。
キスをする理由さえももうないということを、二人は分かっていても。
ここに複雑な感情が存在しています。
そして最後のサビまでがこちら。
それでも二人は動けない
低体温になる
永遠にこうしてるのか?
このまま2人は動けないのか?
愛なんて錯覚なんだ
これ以上 ここにいる理由はない
お互い わかってるのに…
出典: ここにいる理由/作詞:秋元康 作曲:長谷川湊
それでも二人は体温を奪われるまで立ち尽くしています。
理由がないことを分かっているのに。
頭では分かっていても
お互い一緒に理由を見つけられず、別れてしまう。
そんな経験をしたことがあるという方も、この記事を読んでくれている方の中にはいるかもしれません。
この楽曲では、別れ際のどうしようか分からない、まだ少し未成熟な心をもった少年、少女を描いているとも考えられます。
頭では分かっていても、体が動かず、口も乾いて何も言えない、そんな状況が想像できます。
最初は恋に恋していた二人が、段々現実を見ていくようになり、その時にお互いが必要なのかどうか。
現実を見ていくことは、成長していくことでもあるので、その時にお互いを必要とするのかどうか。
歌詞をよく見ていくと意外と深いメッセージが込められているのかもしれませんね。
9thシングル収録曲
「ここにいる理由」は乃木坂46の9thシングル「夏のFree&Easy」のType-Cに収録されている楽曲です。
曲の時間も短めで、歌詞の文字数もそんなに多い曲ではありませんね。
色んな想像ができる歌詞、耳にすっと入ってくるシンセサイザーのメロディ等がとても魅力的な楽曲となっています。
シンセサイザーの音が雨をイメージさせる様な、落ち着いた音になっています。
爽やかなサマーソングの「夏のFree&Easy」とは少し対照的な楽曲。
歌詞を深く読み込んでから聞いてみると、また少し違う印象をもって聞くことができるかもしれません。
爽やかなサマーソング「夏のFree&Easy」もオススメなので、気になる方はぜひ両方とも聞いてみてください♪
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