「三線の花」に登場するオジー、つまりおじいちゃんは、かつて三線を弾くことができたんですね。
オジーが亡くなった今となっては家族の中で三線を弾ける人はいなかったのでしょう。
しばらく置きっぱなしだったオジーの三線を手に取り、ホコリを拭き取って巻きなおした弦を弾いてみます。
すると懐かしい三線の音が部屋中に鳴り響くとともに、オジーの島唄の想い出が<鮮やかに蘇>ってくるのです。
<この胸を突き破>るかのように、次々と思い出される<あなたと過ごした日々>。
鮮やかな思い出は、三線のおかげで咲いた<花>のようですね。
②オジーの居た場所を思い出す
テレビの斜め向かいの あなたが居た場所に
座ればアルミの窓から 夕月が昇る
家族を眺めながら 飲む酒はどんな味
眠りにつく前の 唄は誰の唄
喜びも悲しみも いつの日か唄えるなら
この島の土の中 秋に泣き冬に耐え
春に咲く 三線の花
出典: https://twitter.com/Su43COhgSOqjXkl/status/861543258781999104
<テレビの斜め向かいの あなたが居た場所>
亡くなった私の祖父にも専用の席がありました。私は祖父と同居してはいませんでしたが、親戚の集まる場では必ず同じ席に座ってお酒を飲んでいたのを思い出します。
<家族を眺めながら 飲む酒はどんな味><眠りにつく前の 唄は誰の唄>
生前の祖父にはこんなことを聞いてみようと思ったこともありません。しかし、いなくなってしまった今となっては少し聞いてみたい。
BEGINもそんな気持ちで作詞したのかもしれませんね。
PV内のテロップでも流れましたが、きっとテレビを見るよりも家族を見ている方が幸せで楽しい時間だったのだと思います。
これから私たちが過ごす幸せな時間も、喜びや悲しみも、記憶という土の中で埋もれてしまうかもしれません。
しかし、必ず花のように蘇るのでしょう。
それは、ずっと思い出すことのなかったオジーとの思い出が、三線の音のおかげで思い出せたのと同じように。
この空もあの海も 何も語りはしない
この島に暖かな 風となり雨を呼び
咲いたのは 三線の花
秋に泣き 冬に耐え
春に咲く 三線の花
出典: https://twitter.com/3ishigakiShin/status/476873318281121792
重度の認知症を患っている人に音楽を聴かせると、突然涙を流したり思い出を語り出したりする、という音楽療法があります。
普段は思い出しもしない、しかし大切だったはずの思い出を、とある1曲がきっかけで思い出すことができる。そんな音楽の力は偉大ですよね。
「三線の花」PVで流れるテロップにはこんな言葉があります。
"何ものも人から音楽は奪えない"
「三線の花」は沖縄の楽器・三線を通して、世界中に音楽の偉大さを伝えてくれる曲と言えますね。
「三線の花」練習用動画はコチラ
「三線の花」のCDシングルには三線用の楽譜・工工四(クンクンシー)が付属されています。
下記の動画では、弦を抑える左手の映像が工工四の画像とともに流れる映像をみることができます。
練習のためかなり遅いスピードで演奏されているので「三線の花」練習中の方は、ぜひ参考にしてください。
最後に…
聴く人の心に感動を呼ぶ「三線の花」はBEGINのベストアルバム「BEGINシングル大全集」にも収録されています。
「心に沁みた~!」という方にはダウンロード購入もおすすめ。BEGIN「三線の花」で今日も心を潤してくださいね。
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