Beginは沖縄を代表するスーパースター!
結成から30年。地元沖縄を愛し続けるBeginの魅力とは?
安室奈美恵、オレンジレンジなど数多くのスーパースターを育む沖縄。
Beginは多くの沖縄出身アーティストが活躍する先駆けとなる存在。
そして結成から30年を経てもなお地元への愛情を貫き続ける稀有なアーティストなのです♪
地元沖縄で開催される『うたの日コンサート』
2001年から毎年開催される「うたの日コンサート」。
この「うたの日」とは6月23日の「沖縄慰霊の日」の翌日6月24日と定められています。
沖縄県民は歌と踊りが大好き!。
卒業祝いに就職祝い、結婚式でもお酒を飲んで歌い踊るのが古くからの習慣♪
沖縄は戦時中唯一の地上戦により住民の約3分の1が犠牲となる悲劇を体験しました。
そして戦時中は歌や踊りはタブーとされます。
しかしそんな悲劇の中でも歌い踊ることの喜びを忘れなかったという歴史があるのです。
そう、歌と踊りは沖縄県民の元気の源♪
そんな想いからBeginは沖縄慰霊の日の翌日を「うたの日」と定めます。
そして「うたの日」には毎年豪華ゲストを招いて地元沖縄でコンサートを開催。
そしてBeginのコンサートで盛り上がる定番曲に2012年新たな楽曲が生まれます。
それが今回紹介する「国道508号線」です。
『国道508号線』は沖縄ファミマのCMソング
沖縄ファミマ「結(ゆい)Project」テーマソング
「国道508号線」はなぜ沖縄限定でシングルカットされたのでしょう?
実は沖縄ファミマの「結(ゆい)プロジェクト」のテーマソングだったのです。
「結」とは助け合いの心を意味する沖縄の言葉。
沖縄には相互扶助を意味する「ユイマール」という精神が古くから受け継がれています。
「結プロジェクト」は家族の絆・地域の絆を大切にする沖縄県民に向けたユニークな試み。
Beginの「国道508号線」を使用した家族や友人と踊る「結ダンス」を投稿。
採用されると沖縄ファミマのTVCMでその映像がお茶の間に流されるのです。
そのため「国道508号線」はBeginでは珍しいダンス向けのロックンロール。
この曲を聴くだけで自然と身体が動き出してしまうのは沖縄県民の証♪
実際に投稿された映像がYouTubeに数多く残されています。
ウチナーグチ(沖縄弁)の意味も分かる!『国道508号線』の歌詞を解説
これであなたもウチナンチュ(沖縄県民)
青年(しぇいねん)ぐわぁーのくしぇがガムから食べよった
女彼(じょのか)もいないのにガムをば後で噛めよ
昼ごはん抜きは体にだめさいが
昼ごはん抜きはまーったく親不孝よ
出典: 国道508号線/作詞:Begin 作曲:Begin
歌いだしから難解な方言が続きます。
なるべく分かりやすく解説していきましょう。
「青年(しぇいねん)ぐわぁー」の「ぐわぁー」とは「〇〇ちゃん」というニュアンスの方言です。
「ガキのくせして彼女もいないくせに格好つけてガム噛んでるよ」という感じですね。
「~から」や「をば~よ」というのは沖縄訛りの慣用句。
Beginのメンバーは石垣島の出身。沖縄の方言は地域差が激しいのが特徴です。
「体にだめさいが」の「さいが」は宮古・石垣方面の訛りで「~でしょ!」と訳します。
おそらく若者は夜遅くまで仲間と酒盛りをしていたのでしょう。
昼近くに起きだしてご飯も食べずに出かけようとしています。
そして匂い消しにガムを噛むのですが「彼女もいないのに!」と親にたしなめられている様子。