「追憶のマーメイド」について
THE YELLOW MONKEYの楽曲にはコアなファンが支持している楽曲って結構多くあります。
ただたくさんある彼らの楽曲で、コアなファンもライトなファンからも人気がある曲の1つは、今回取り上げている「追憶のマーメイド」なんです。
まずはこの「追憶のマーメイド」の基本情報からお伝えしていきます。
リリースや売り上げは?
「追憶のマーメイド」は1995年にリリースされた彼らのメジャーデビュー後7枚目のシングル作品です。
この楽曲はある企業のタイアップを狙って作られたと言われている楽曲なのですが、結果的にタイアップを得ることはできなかったんですね。
しかし、かなり力を注いで作られた楽曲であり、タイアップはつかなかったものの、彼らの楽曲の中で非常に人気の高い楽曲になり、セールスも大変好調でした。
また、一般的な知名度が上がったこともあって、この楽曲で初のミュージックステーション出演を果たしました。
さらにこれは後述しますが、「追憶のマーメイド」は当初発表された歌詞がとても過激だったことから、レコード会社からクレームがきてしまったそうなんです。
アルバムなどに収録されている通常のバージョンではなく、修正前の過激な歌詞バージョンを聴きたい人はアルバム「MOTHER OF ALL THE BEST」でチェックしてくださいね♪
気になるPVはこちら♪
2017年12月現在、THE YELLOW MONKEYの楽曲はYouTubeの公式チャンネルで聴くことができるものもあります。
「追憶のマーメイド」は公式チャンネルにPVがアップされているので、まだ聴いたことがないという人はぜひチェックしてみてください♪
ご紹介している動画は、フルバージョンではなくショートバージョンではありますが、楽曲の妖しげでどこか物悲しい雰囲気は十分伝わってきますよ!
収録されているアルバムは?
先述していますが、この「追憶のマーメイド」はいくつかのアルバムに収録されていて、歌詞修正前のものは「MOTHER OF ALL THE BEST」に入っています。
他には1995年にリリースされた「FOUR SEASONS」、1998年にリリースされた「THE YELLOW MONKEY SINGLE COLLECTION」などにも収録されていますよ。
過激すぎて修正?!「追憶のマーメイド」の歌詞とコード!
ここからは修正されたと言われる「追憶のマーメイド」の歌詞を見ていきたいと思います。
今回ご紹介しているのは修正前の歌詞ですが、それでもかなり妖しげでセクシーな感じのする歌詞となっていますよ。
まずは歌詞をチェック!
空が太陽を抱きまどろむ君は僕に しつこいほどディープなキスをせがみ
"ねえ あたしは誰よりもあなたを愛してる"と 僕より残酷な歌を歌う
はかない人魚のように夜が明けたら 海の中消えてゆく Ah Ah
僕はまだ若さを裏切る事できずに 君の中に咲いた欲望だけ見た
やわらか乱れ髪に指をからめて 泳いでく誘惑の海に
出典: 追憶のマーメイド/作詞:吉井和哉 作曲:吉井和哉
マーメイドはそのまま人魚を表す単語なので、日本人的には悲恋の人魚姫を思い浮かべてしまいがちですよね。
しかし、ここで歌われる“マーメイド”はただ悲恋に生きるあの人魚姫とは異なる感じです。
生みの中、妖艶に泳ぎ楽曲の主人公を誘惑している感じがします。
また、ひと夏だったり一夜だったりの関係かもしれないのに“誰よりも愛している”というような言葉を彼に投げかけています。
人魚の妖しげな魅力に惹きこまれている彼は、きっともう後戻りできない気持ちを抱いているのでしょう。
それでも、マーメイドの気持ちは真剣なようでいて、つかむことができず、彼は彼女に翻弄されています。
まるで彼女の周りに浮かぶ小さな泡沫のように。
まぶしい身体にこの胸を焦がして 溺れてくどこまでも時を止めたまま
海より激しく苦しいこの恋よ 追憶のマーメイド Forever
出典: 追憶のマーメイド/作詞:吉井和哉 作曲:吉井和哉
海というのは人間、というか生き物を開放的にしてしまう魔力があるのかもしれませんね。
そんな海を自在に泳ぐ彼女自身が、彼にとっては海のような存在なのかも。
彼は彼女の中に、自分が自由になれる開放感を見出しているような気がします。
動物的で本能的になってしまうスイッチを、彼は彼女によって押されてしまったように思えます。
夕闇せまり最後の夜が明けたら 泳いでく静寂の海に Ah
まぶしい笑顔にこの胸を焦がして 溺れてくどこまでも強く抱いたまま
海より深くて苦しいこの恋よ
二人は記憶に永遠のカギをかけ
さよなら真夏に燃えて終る恋よ
追憶のマーメイド Forever Ah… Ah… Ah…
出典: 追憶のマーメイド/作詞:吉井和哉 作曲:吉井和哉
どうもこの部分の歌詞からは、この恋がひと夏の恋であったと言われますね。
しかし彼にとってはただのひと夏の恋以上の経験をさせてくれたのではないでしょうか。
海より深く苦しい恋なんて、たったひと夏で味わえるとは思えません。
出逢って過ごした時間は夏の間だけだったかもしれませんが、きっと彼にとってこの夏の恋は一生を左右するような大きな恋になったのでしょう。
どんなに時が経っても、彼の心には彼の中を自由に泳ぐ美しいマーメイドが記憶されてしまったのでしょうね!