迷走 迷ってる
彷徨って 不安に塗れてる
臆病になってる 色めいた感情
所詮は妄想?
決断したがってる 従ってる
常識な タガを外して

出典: 101/作詞:じん 作曲:じん

一生懸命頑張ってきた主人公でも、時に迷い、時に進むべき道が分からなくなってしまうことがあります。

ひたむきに努力を続けている人ならば誰しもが、一度は足を止めてしまうことがあるでしょう。

自分が今までに重ねてきたはずの努力も、今は何だか何の意味もなかったように思えてきてしまいます。

挙句の果てには、目指すべき未来すらも「これでいいのか」と悩んでしまうことに……。

自分で自分の未来を決めたいと思いながらも、周りの指示を裏切ることのできない主人公。

今までの「当たり前」を変えるには、いつだって相当な覚悟が必要なのです。

シンデレラの魔法

三月のパンタシア【101】歌詞の意味を考察!晴れない世界でも走れる理由と咲いた花の色の意味に迫るの画像

足の向くまま go for 夜に浮かんで
フロアに乗っかって
危なげな長針が 0になって
解けなくなったって trick trick
暴走気味な 拮抗
押さらば 引っ張って
結末がもう 近づいている
勘付いている そう きっと

出典: 101/作詞:じん 作曲:じん

魔法にかけられたシンデレラが、その思いのままに舞踏会へ向かうように……。

主人公も今、自分の感じるままに現状を壊そうとしています。

シンデレラは12時になると魔法が解けてしまいますが、主人公の魔法が解けることはありません。

なぜならそれは、長年の思いが合わさってできた「覚悟の証」だから。

覚悟を決めた主人公を、止めることのできる人はいません。

半ば強引に足を動かし、「自由」を求めて抗う主人公。

その姿は、同じように苦しむ全ての人の「希望」となるはずです。

気がつかなかった自分の「可能性」

三月のパンタシア【101】歌詞の意味を考察!晴れない世界でも走れる理由と咲いた花の色の意味に迫るの画像

あぁ 追いかけたって 見失う
慎重に ピントを合わせた 瞳の奥
ページ開く 広がる世界に 目を向けて
冷めない 情熱を込めて

出典: 101/作詞:じん 作曲:じん

長い間追い続けてきた夢の姿は、ふとした瞬間に見えなくなってしまうほど儚いものでした。

注意していないとどこかへ行ってしまいそうなその夢は、限りなく遠くにあるようにも感じて……。

いくら手を伸ばそうとも、簡単に掴める気などしてきません。

しかし、よく見れば確かにそこにある「夢」。

どれだけ微かな姿であろうと、そこにある限りは追いかけるのを止めることなどできないのです。

もしかしたら、叶うかもしれない……。

いや、何としてでも叶えたい……。

暗く沈んだ気持ちに希望の光を与えてくれるのは、いつだって夢そのものなのです。

ふと顔を上げれば、自分には無限の可能性が広がっていることに気がつくでしょう。

しかし周りの評価におびえ、目をつぶり耳をふさいだままでは、世界はいつまでも狭いままです。

小さな前進を重ねて

無駄な時間などない

三月のパンタシア【101】歌詞の意味を考察!晴れない世界でも走れる理由と咲いた花の色の意味に迫るの画像

1000000回 叫んで
1000000度 掻き消されて
喉が枯れるくらい こんな調子で
間違ってそうな 今日も
次の未来になって
明日へと変わっていくなら

出典: 101/作詞:じん 作曲:じん

はるか遠くにあるように感じる未来に向け、今日は1歩も前進できなかったと思う日もあるでしょう。

しかし実際には、今日という日を積み重ねることで未来に手が届くのです。

無駄な時間など1日だってありません

小さな小さな成長でも、それがなければ未来に手が届くことなどないのです。

何かを目指そうとする時、もっとも大切なのは「継続する力」

思い切りだけ良くても、その意思が続かなければ意味がないのです。

小さな努力を必死に続けてきた主人公は、これまでの日々の中でもっとも未来に近いところにいるはずです。

1日1日を輝かせたい

三月のパンタシア【101】歌詞の意味を考察!晴れない世界でも走れる理由と咲いた花の色の意味に迫るの画像

百年の恋も愛も
一度きりの今日も
ただの強がりで 終わんないように
めげずに 出した声が
知らない色に 揺れていたんだ

出典: 101/作詞:じん 作曲:じん

頑張りに頑張りを重ねてきた主人公ですが、これまで自分の成長を感じることができませんでした。

追いかけていたはずの未来も、何だかどんどんと遠ざかっているような気さえしてきます。

しかし、今までの頑張りが全て無に返ってしまうなんて悲しすぎるもの。

せめてどの日々にも何らかの理由があったといえるように、声を上げずにはいられません。

「どうせ声を上げたって、何も変わっていないだろう」

半ば諦めのように発した声は、これまでにないような響きを持っていて……。

その新たな響きこそ、主人公の努力が報われた証だったのです。

青い花のように