アキバ系アイドルとして世界でも大人気のでんぱ組.inc
「萌えキュンソングを世界にお届け」をキャッチフレーズに活動するでんぱ組.incは、古川未鈴、相沢梨紗、夢眠ねむ、成瀬瑛美、藤咲彩音の5名の女性で活動するアイドルグループです。
でんぱ組.incの一般的なアイドルとの大きな違いは、歌う曲が電波ソングをメインとしていること。
日本では、電子音を多用し、情報量の多い歌詞が詰め込まれた電波ソングを中心に歌うアイドルは少なく、彼女たちの独特の個性を浮き立たせています。
またでんぱ組.incは、メンバーのひとりひとりが、アニメや漫画、コスプレなど得意なオタクジャンルを持ち合わせており、その特徴がグループとしての活動の幅を広げています。
成瀬瑛美は2010年6月に第3期メンバーとして加入
現在では5名で活動しているでんぱ組.incですが、初めからこのメンバーで活動をしていたわけではありません。
そもそも、このでんぱ組.incの歴史は、東京秋葉原にあるディアステージから始まりました。
ディアステージは、現在でんぱ組.incのプロデューサーである福嶋 麻衣子がライブ&バーとして開店したもの。
当時の彼女には、プロダクションを作ってアイドルのプロデュースをしたいという強い思いがありました。
ディアステージでライブを行っていくうち、彼女はお客の反応に手ごたえを感じます。
そして、スタッフとして働いていた古川未鈴から、アイドルユニットとして活動したいという強い思いを相談され、彼女はアイドルをプロデュースをする決意を固めたのです。
こうして、ディアステージのもう一人のスタッフ小和田あかりの2人で「でんぱ組」が結成され、2008年の2月にインディーズデビューをしました。
この「でんぱ組」の名前は、当時「ディアステージ」を営業していたビルがDEMPAビルであったことに由来します。
その後、PCゲーム『トロピカルKISS』の主題歌を歌うメンバーのオーディションでメンバーの選抜が行われることに。
この選抜に合格した古川未鈴、小和田あかり、相沢梨紗、夢眠ねむの4名によって「でんぱ組.inc」が結成され、2010年2月にメジャーデビューを果たしました。
そして成瀬瑛美が「でんぱ組.inc」のメンバーに参加するのは、2010年の6月のとき。このため、彼女は「でんぱ組.inc」の第3期メンバーに当たります。
その後はメンバーの脱退と加入があり、現在では古川未鈴、相沢梨紗、夢眠ねむ、成瀬瑛美、藤咲彩音の5名で「でんぱ組.inc」は活動しています。
でんぱ組.incで「太陽」のような存在の成瀬瑛美
実は、でんぱ組.incは成瀬瑛美がメンバーに加入する前は、比較的おとなしい印象でとらえられていました。
このためでんぱ組.incのプロデューサーである福嶋 麻衣子は、当時のでんぱ組.incでは電波ソングを歌うのに相応しくないと感じていたのです。
このような背景から成瀬瑛美がディアステージへの入店が決まったとき、福嶋は、成瀬瑛美の明るいキャラクターに強く惹かれたといいます。
そして、「成瀬瑛美をでんぱ組.incのメンバーに加えたい」、「彼女のキャラクターこそでんぱ組.incの求める形だ」と感じるようになり、彼女をメンバーにスカウトしたのです。
成瀬瑛美がでんぱ組.incのメンバーになるまで
現在では「えいたそ」の愛称で親しまれる成瀬瑛美。彼女は、どのような経緯ででんぱ組.incのメンバーになったのでしょうか?
そのきっかけは、幼少期にまでさかのぼります。
アニメと漫画に夢中になった幼少時代
実は、成瀬瑛美の母親は、趣味で漫画を描くほど漫画が大好きな人物でした。
このため、成瀬瑛美は母親の影響を受け、幼い頃から漫画に深い興味を持つようになります。
幼稚園時代から漫画雑誌の「りぼん」や「なかよし」、「ちゃお」、「週刊少年ジャンプ」を読みふけり、将来なりたい職業は漫画家と自分で言うほど、漫画に没頭して過ごしました。
幼いころ、自分の周囲の女の子たちにはそれほど人気が無かった漫画。
それでも彼女は漫画好きな自分のことを、最先端でカッコイイとさえ感じていたのです。
この漫画に対する情熱は、小学校や中学校、高校に進学しても続いていきます。
ビジュアルバンドのライブを見るために、中華料理店でアルバイトをした高校時代
彼女は高校進学後、ビジュアル系のバンドにも興味を持つようになります。
そして、彼女は地元のライブハウスに通うために、中華料理店でアルバイトをしてお金を貯めるようになります。
このアルバイトがきっかけで、彼女はお客とコミュニケーションを取ることを楽しんでいる自分に気が付くのです。
そして、自分と会話して満足して帰っていくお客の様子を見て大満足でした。
当時彼女が中華料理店でアルバイトをした接客の経験は、後のメイド喫茶で働くとき、大いに役に立つことになります。