【キミに贈る歌/菅原紗由理】アルバム表題曲の歌詞の意味とは？『JAPAN COUNTDOWN』OP曲

その日はおそらく、僕は仕事で徹夜明けだったと思います。

眠い目をこすりながら、喫茶店のモーニングをコーヒーで流し込んでいた時、ぼうっとした頭に有線放送から春っぽいPOPな調べと共に、初々しく澄んだ歌声が飛び込んで来ました。

女の子の一途な恋心を切々と、ちょっぴり性急に歌ったその楽曲は妙に僕の心に引っ掛かり、それは菅原沙由里さんの「キミに贈る歌」だと後に知ったわけです。

仕事の忙しさに追われ、僕は少し彼女のことを少し忘れてしまったのですが、季節は巡り年が変わって2010年1月彼女の1stフルアルバム「First Story」がリリースされました。

彼女のピュアで時に情熱的な楽曲を久しぶりに味わいたく、僕はそれを手に入れました。

彼女はまだハイスクールを卒業したての、当時弱冠19歳。まず、アルバムジャケットのあどけなさの残る彼女の横顔に目を奪われました。

「可愛いな」と僕は思わず呟いてしまいました。彼女は秋田美人さんです。

もちろん、楽曲の方もR&Bをベースに、ダンスミュージック、シティPOPS、ジャズ等、大変バラエティに富み、飽きさせない内容になっています。

そして何よりも等身大の自分を映し出した、とてもピュアに、時に情熱的に、時に少し大人っぽく訴えかける彼女の歌声。

他にも「ファイナルファンタジー13」の主題曲である「君がいるから」、挿入曲である「Eternal Love」、FEROSのラップをフューチャーした「Destiny」等、佳曲が目白押しです。

イントロのアコースティックギターが印象的な、彼女の楽曲の持ち味の一つであるR&BをベースにしたシティPOPS風なサウンド。

愛する彼への、ほのかに一途に、恋する想いをつづった彼女と同世代くらいの少女の心情を、語り掛けるような言葉がひとつひとつ、ありのままに切々と歌われています。

そして、この楽曲はTV東京系の音楽番組「JAPAN COUNTDOWN」の2009年4月のオープニング曲としてもオンエアーされました。

それでは、まず公式PVをご覧いただいてから「キミに贈る歌」の歌詞を見て行きましょう。

とても、ストレートですね、まさに「ありのまま」の彼への想いを表した彼女。

その想いは切々と、自然と彼女の心の底から、こんこんと湧き出て来る泉のようです。

mailに綴られている文字は、まさに今の彼の言霊（ことだま）の分身です。それが消えない様に保護を掛ける、とても健気な乙女心を感じさせます。

その言霊の分身が在れば、いつでも、何処にいても、彼女は彼と一緒に居られるような気持ちになれるのです。