僕たちのかばんは、残念ながらあまり大きくなく、一度にたくさんの荷物を詰め込めません。
何を捨て、何を捨てないのかまで選ばなければなりません。
少しでも整理しなければ中身は失くなるし、入れたことを忘れたりするクソみたいな性能です。
たまに罰ゲームかよと思うこともありますが、誰かがそういう風に設計したのでしょう。
たちの悪いことに、捨てたものに限って大切だったりします。
喪失感を抱えた僕らは、あの頃良くELLEGARDENに会いに行きました。
彼らが失くしたものを思い出させてくれるからです。
Since you left we still can't sleep at night
F#m7 G A Em
ソーダの中の宝石 入っていなかった金貨 たやすく折れたナイフ 羽の付いた髪飾り
F#m7 G A
一滴の水で泳ぐ 勝算みたいなもの あたたかい毛布も大切なんだ
Bm7 G A
Since you left we still can't sleep at night
Bm7 G A G
We're missing
出典: Missing/作詞:細美武士 作曲:細美武士
ELLEGARDENを好きな理由が今わかりました。
彼らは、「都合の良いこと」だけを言わないからです。
「頑張ったらできるから、頑張ろう」と言われたところで、何を、どれだけ、どんな風に頑張ったら良くて、途中に何があって、その先に何があるのか全くわかりません。
ふわっと言われるのは嫌いです。
彼らはとても正直に、自然に語ってくれました。
総理大臣になればいいのに。
HIATUS
十年、と一言で言っても、思えば長い時間が過ぎたものです。
ELLEGARDENが残していった「スキマ」は、気づけば活動期間より長くなりました。
けれど、彼らは昔と変わる事なく、まっすぐな目で、迷える僕らの背中をあの頃のように蹴っ飛ばしてくれるのでしょう。
僕たちはどうでしょうか。
なまっていないでしょうか。
成長できたのでしょうか。
あの頃の面倒くさい少年に、説教の一つもたれることができるでしょうか。
とりあえず、100km走りましょう。
色々な贅肉を落としましょう。
化粧水を一気飲みしましょう。
心も体も磨きましょう。
そして、みんなで言いましょう。
「おかえり」、と。
無料で音楽聴き放題サービスに入会しよう!
今なら話題の音楽聴き放題サービスが無料で体験可能、ぜひ入会してみてね