「ストライク・ザ・ブラッド」とは?
ライトノベルの傑作!
「ストライク・ザ・ブラッド」(「ストブラ」)といえば、三雲岳斗作の学園アクションファンタジー!超人気のライトノベルです。
世界最強の吸血鬼である「第四真祖」の能力を受け継いだ主人公の暁古城と、その監視役である姫柊雪菜を中心に展開する壮大なストーリー。
テレビアニメ化もされ、2013年10月からアニメ専門チャンネルAT-Xなどで放送された後、2015年からOVA化されています。
そのオープニングテーマ曲はテレビアニメとOVAでは違っていますが、ノリノリの曲ばかり!
しかし、その中に悲しさや切なさも感じ取ることができます。それぞれを紹介していきましょう。
OPを紹介!
「ストライク・ザ・ブラッド」(岸田教団&THE明星ロケッツ)
第13話まで使用された楽曲。
岸田教団&THE 明星ロケッツは岸田が実質的なリーダーであるロックバンド。
メジャーデビュー前のCDなどは、コミケや同人ショップで頒布されていたという異色の経歴を持っています。
この曲もかなりのハードロックで、作品の世界に合った疾走感をよく表現しています。聞いていても気持ちがアガる曲ですね。
戦闘シーンにもぴったりはまります。
流線型の現実と その血に刻む脈動を
巫山戯た運命を 貫けばいいから
出典: ストライク・ザ・ブラッド/作詞:岸田 作曲:岸田
こちらは古城が第四真祖の能力を受け継ぎ、そのことで背負った運命を受け容れ、様々な思惑によって引き起こされる戦争(ケンカ)に果敢に挑んでいく覚悟を表しています。
また、リフレインに繰り返し出てくる印象的なフレーズがあります。
答えだったら ここにあるぜ
たった一つの 論理的帰結さ 疾く在ればいい
出典: ストライク・ザ・ブラッド/作詞:岸田 作曲:岸田
「はやく」を「速く」ではなく「疾く」と書いているのは、まさに疾風のように駆け抜けるという意味。
「疾」が「悩む・病む」という意味もあることから、その2つをかけて、古城と、古城の監視役でありながらも惹かれてしまう雪菜の葛藤を表しているともとれます。
なお、第1話ではエンディングテーマとして使用されました。
「Fight 4 Real」(ALTIMA)
第14話以降、テレビシリーズに使用された曲です。
ALTIMAは黒崎真音(MAON)が結成した、デジタルJ-POPを志向するユニット。
アニジェネ等の大型フェスにも参加して、そのライブパフォーマンスには定評がありました。
「Fight 4 Real」は2014年1月発売。4枚目のシングルです。
テレビ・劇場版アニメとのタイアップも多く、この曲も「ストライク・ザ・ブラッド」の世界観に合わせて、パワフルな中にも切なさを漂わせる名曲。
タイトルを訳すと「現実と戦え」という意味になりますが、「for」を「4」と表記しているのは、「第四真祖」とかけているのです。
…だけど今なら
解るよ この痛み
ただの傷痕じゃなくて You really got to know
錆び付く 運命に
立ち向かう 覚悟をくれたから…Fight 4 REAL
出典: Fight 4 Real/作詞:黒崎真音、motsu 作曲:八木沼悟志
「聖懺(=世界各地に残る大量破壊・大量虐殺の痕跡)の遺産」とされる第四真祖の古城は、血塗られた歴史の「傷痕」そのものです。
しかし、そこで得た力を使い、雪菜や妹の凪沙達を守るために戦うという決意がここに現れています。
求めた数だけ すり抜けてく
揺らぐ世界の定め
本当に大切なモノは
視つめ続けて
出典: Fight 4 Real/作詞:黒崎真音、motsu 作曲:八木沼悟志